林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

菜根譚をどう読むのか?10月の林雄介と読書会。

10月の読書会ですが、入門、中級のテキストは、同じ菜根譚です。

儒教、仏教、道教のエッセンスが書いてありますが文字通り受け取らない方がいいこともあります。

経験を積んで世の中の仕組みがわかってくると悪人になるから、あまり世の中のことを知らない方がいい。とありますが、作者は高級官僚だから、世の中の仕組みを知りまくりの人ですからね。世の中の悪い仕組みを知っても、それにそまらない知性、モラルが重要なんです。知性とモラルがあれば、いいわけ。で、菜根譚の時代に道徳本、儒教系官僚が、仏教と道教の因果論を学んで、良いことをしたら良い結果が、悪いことをしたらひどい目にあいますよ、下手したら子孫が。みたいな本が大流行した時代の人だし、菜根譚の著者は道徳本も学んでますから、世捨て人の本ではなく、ある程度以上、出世している官僚の本ですからね。この手の本の著者は知事ぐらいはやってる。出世しても無意味の出世は大臣のこと。世間的にみたら、菜根譚みたいな本の著者は出世してるか、自分で辞めた人だから、地方長官ならなれた能力がある人達という前提で読んでください。

はやし。