林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

安保法の違憲裁判、抽象的違憲裁判と付随的違憲裁判。

公務員が読者ですから、記事にするようなことではない基本的なことですが、まあ、忘れた人もいるでしょうから。

警察予備隊が出来た時に社会党の委員長が社会党を代表して、警察予備隊憲法9条違反であるという裁判を起こしました。で、最高裁は、憲法が規定する違憲審査権は何らかの司法事件に付随した事件の違憲裁判に限定される。憲法裁判所として、法律が憲法違反かどうかの抽象的審査を裁判所は行うことは出来ないと判決を出しました。東京地裁で、安保法は違憲裁判が2件、棄却されましたが、抽象的違憲審査の請求だったから棄却されたんです。

安保法は、司法事件性を持たせた違憲審査はどうするんでしょうね?日本人としての精神的苦痛で集団訴訟を起こされるか?または、安保法を理由に他国が日本に宣戦布告してこれば、違憲裁判をやれるかもしれませんが。自衛隊は無理。嫌なら止めればいいから。徴兵なら強制力あるから裁判できるけど。あと、最高裁は、国会が国民主権の場という立場だから。

はやし、林雄介。