インフルエンザの予防接種は、個人を守るものではありません。もともとは集団予防接種で、社会を守るために行われていたものです。
ですから、副作用もありますし、型が外れたり、近年のように、インフルエンザ・ウィルスの変化速度がワクチン製造よりも速くなり、予防接種の効果が薄れてきているのです。
さらに、今年はインフルエンザの予防接種の型を増やしたため、ワクチンの値段が値上がりしました。ちなみに、インフルエンザ予防接種は医者と製薬会社の金儲け説がありますが、疑問です。
前に書いたかもしれませんが、予防接種は1千円程度のものを4千円で接種すれば、3千円の利益になるといいますが、自費診療で風邪の診療を受けても数千円です。予防接種の時間は患者をみれませんから、保険で支払われる診療費と自費診療を混同していると思うんですね。
風邪で数分間診療しても、予防接種しても、病院に入るお金は同じくらいなんですよ…。経済学の機会費用の概念を無視した議論なんです。予防接種をうたなきゃ、別の患者を診察できますから。
はやし。林雄介。