林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

人助けには頭も知恵も学問も必要。

マザーテレサはカルカッタの女学校の校長です。一人でスラム街で貧民救済活動をはじめますが、教え子が手伝いに来て、貧民救済が可能になったんです。30代で女学校の校長に任命される学問があったわけです。

ナイチンゲールの経歴調べたらわかりますけど、実家が金持ちなんで最高水準の高等教育を受けています。看護水準をあげれば死亡率が低下することを統計学を使ってプレゼンして制度そのものを変えさせたんです。

鎌倉仏教の法然、学問随一。比叡山の座主候補を捨てて浄土宗を作ったんです。親鸞、下級公家の日野家出身です。もともと優秀で、それなり以上の家柄の人達だから皇族や大臣が信者になったんですよ。

ムハンマドもメッカの有力者ですからね。高等教育を受けています。マザーテレサでも、ナイチンゲールでも、背景に学問があるから、現実主義者ですよ。ヒンズー教の人間はヒンズー教のやり方で埋葬しているから、インド人がマザーテレサを尊敬している。そういう多様性は学問がなかったら無理なんですよ。学問がない善意は、独善的なありがた迷惑になるわけです。

はやし。林雄介。