林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

実学は効率性重視、古典は効率性無視。(検索回答)(*^_^*)社会的権威を信じない。活用する。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

経済学史→地域で一番でかい図書館にいって、経済学史コーナーで、著者調べて、一番高学歴な人の本を読む。

あと、経済史と経済学説史は別。経済学史という言い方は私はしないんです。政治学説史、経営学説史、経済学説史。学説史というのは、要するに伝記。英国のケインズが官僚になったけど、ペーパーテストが2番目だったから、大蔵省を志望したけど植民地省に採用されてインドにいき、大学教員になるための論文を書いた。みたいな人物史。なぜケインズ政策を考えたか?が書いてある。で、経歴みたいと、どうしてそういう思想が出てきたか?わからないんですよ。

経済学説史は、早稲田大学の中央図書館にあるものは、全部読みましたし、著者も得意、不得意があるから、まんべんなく読まないと片寄りますよ。

あと、実学的な経済学説史は、主流派のもので覚える。東大、京大、早稲田、慶応、一橋、阪大の教科書を使う。他の学問も、実学を効率的に覚えようと思ったら、一番、偉い人が書いた本からやる。だいたい間違ってますけどね。

間違っているか?どうかは専門書を読んでも、学者以外はわからないから、実務家は権威者が書いた本を読めばいい。

大事なことは、古典で実務書や専門書の価値判断をする。論語や仏教、イスラム教アリストテレス、また歴史で学説がひっくり返っていく、そういうプロセスを学んで、実際にどこまで信じたらいいか?考える。

じゃあ、なんで権威書を読むか?というと仕事で必要だから。経営の話も、ドラッカーが言ってるといえば、納得するでしょ?職場の人が。

憲法も芦部、宮沢、佐藤の三大権威が言ってるのが通説だから。しかし、憲法解釈は、最高裁の仕事だし、実務は内閣法制局がやるし、そもそも最高裁判事を任命しているのは、国会だから、定期的に国に違憲判決出しそうな人間を任命しませんよ。違憲判決出しそうな人間も任命しますけど、判例改正は大法廷で最高裁判事全員で多数決やるから、僅差で国が勝つメンバーにしてありますよ。

僅差で国が勝つメンバーで、違憲判例がでたら、それは誰が見ても違憲だから、法改正するんです。

社会的権威が正しくないというのは、歴史の経験則。しかし、社会は社会的権威を信じるから、実務は社会的権威を使う。

実際に、運用するのは社会的権威なんか信じたら、日本マクドナルドみたいに潰れますよ。古典と歴史で、自分の経験と感性で謙虚に決めるんです。

私でも半分ぐらいは、間違えるから、3割、正しければ、皆さんは優秀ですよ。

効率的な学習は、社会的説得力がある一番権威がある人間の説を最初に覚える(結構、間違っている)。

ノーベル経済学賞とったやつが会社潰したり、投資に失敗してますよ。クルーグマンスティグリッツが言ってるのは、数式上の話だから、まあ100%、実務で使えませんよ。しかし、社会はノーベル賞という権威を信じるんですよ。ノーベルなんか生前、死の商人と呼ばれていたから、秘書と結婚したかったけど、あきらめて、子供を作ったら子孫が死の商人の子孫といわれるから、結婚しなかった。

だから、遺産でノーベル賞を作ったんですよ。いかに世間と社会、世論があてにならないか?社会的権威があてにならないか?です。

林雄介with,you。