林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

農林水産課に異動になりました(検索回答)。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

これもちゃんと返事を書いた方が良かったなあと思いましてね。

FBやGoogle+にも、農林水産課勤務の方がフォローしてくださっていますから、その方かもしれませんけどね。

農業というのは、国の根幹です。農業というと泥臭いイメージがあるかもしれませんが、経済学は農業から発達したんですね。ケネーもそうですし、リカードマルサス自由貿易論も農業の話でしょう?。ですから、私自身の本でもリカードマルサス自由貿易論の議論は必ず取り上げています。自由貿易解禁はリカードが最初に経済学者として主張したことですから。

自由貿易論は、英国やEUが否定しています。英国はナポレオンの大陸封鎖令に勝ったんだけれど、ナチスの潜水艦に植民地から来る商業船を沈められて、英国は第二次世界大戦ではじめて飢餓を経験したのです。植民地には大量に食べ物があるんだけど、英国は島国だから潜水艦で商船を沈めれば食糧を持ち込めないんですよ。

ですから、英国だけは第二次世界大戦以降、食料自給率を高めて、英国内で籠城可能な食糧があるわけです。ぶっちゃけた話、EUの農業国のフランスと仲悪いから、フランスから輸入したくないというのもあるでしょうね。英国的合理主義で、高級食材だけはフランスから買いますけどね。

農業というのは、経済学。例えば、米国との貿易で農業だけみたら、日本の補助金が高いとか、いろいろあるんですが、補助金そのものは米国の方が高いですよ。米国は敵対した国を兵糧攻めにするために、赤字覚悟で農業やってますから。

日本だけが、農業を戦略物資として考えていない。食べ物なきゃ死ぬから、農作物の禁輸というのは、経済制裁の基本中の基本なんです。日本は戦後、戦争をしていないから平和ボケしてますが、中国、米国は日本相手に食糧の禁輸をやれるんですよ。で、食糧自給率を自国で賄えない国は韓国と日本の2国しかない。他の国は、贅沢いわなきゃ食べるものあるんですよ。日本と韓国は、米国、中国に食糧禁輸を同時にやられたら食べるものないんですよ。

そういうことを知らない日本人がほとんどでしょう?農協のおっさんみたいな仕事をしてたら駄目ですよ。国際戦略の中心が農業。だから、商社でも米国でも食糧研究のシンクタンクがあるのです。

林雄介with,you。