林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

組織は簡単には変わらない。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

過去の栄光体験にすがりつき、人も組織も変われませんよ。

司馬遼太郎さんのテーマは、「日本が、なぜ太平洋戦争で負けたのか?」です。

坂の上の雲は、日露戦争の話ですが、奇跡的な勝利をおさめた日本が、太平洋戦争でも、神風が吹く、奇跡が起こると信じ、結局、負けた理由は、日露戦争の勝利体験にすがったのです。

こうした日本人に対して、パラダイム転換を迫るために、広島、長崎に原爆投下という非情な手段に、日本の神々は訴えます。

日本は、江戸時代から明治時代に変わった。それでも西南戦争に続く武士の反乱が起こります。最後は討幕し明治政府を作った張本人である西郷隆盛が、不満士族を率い、不満分子をまとめて明治政府に討伐させ、新しい時代を作らせたのです。

2000年に小泉純一郎内閣が、アメリカ型社会を日本に導入しました。しかも、間が悪いことに左翼官僚が同時期にゆとり教育を導入します。その結果、米国型競争社会の中に、ゆとり教育による教育格差の拡大、就職氷河期というパラダイム転換が起こります。

この小泉改革に対抗して、私は官僚をやめ、民主党から国会議員になることも検討したのです。

そして、私は、自分以外の将来はある程度わかりますから、「この通りにすれば受験に受かる」等の著作で、10年、20年後に、日本は格差が拡大し、非正規が増えますよと忠告してあげたのです。

しかし、神々がパラダイム転換のために、原爆投下を許したり、明治維新で血が流されたように、相当、大変な事態にならなければ、パラダイム転換は理解できないのです。

日本には、墾田永年私財法があり、開拓した農地は私有化できます。1千年前に、原始共産主義のように、国民に土地を配分しましたが、結局、ソ連が崩壊したように生産性は上がらなかったので、土地の私有化を認めて開拓させたのです。

中高の歴史を多面的に考察していれば、マクロ的なもののみかたぐらい簡単に身につくのです。

続く。

林雄介with,you。