林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

トマスによる福音書。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

トマスによる福音書100、カトリック福音書だと、「カイザルのものはカイザルに。神のものは、神に返しなさい。」なんですが、トマスによる福音書では、「カイザルのものはカイザルに。神のものは、神に返しなさい。そして、私のものは私に返しなさい。」とキリストがいっているんです。

キリストの兄弟に関する記述は、マタイ12、マルコ3、ルカ8に「イエスの母と兄弟たち」と書いてあり、間違いなくキリストに兄弟がいたんですよ。

外典ヤコブ福音書は、「マリアの処女性を強調するために、ヨセフは再婚し、ヨセフが連れ子を連れてきた。マリアは処女でキリストを産み、マリアは永遠に処女であった」というストーリーになっています。

マリアの処女性については、カトリック福音書がキリストの兄弟を認めていることから、「キリストだけ処女生誕」したけれど、ヨセフとマリアの他の子供は性行為によって生まれたことは、「解説」してないんですが、いつも書いてますけど、処女が身籠るというのは、「ギリシアのヘレニズム文化」の影響で、BBCなんかは、ローマ兵にレイプされてキリストを生んだという説を紹介しましたが、普通に生まれたと思いますよ。イエスの活動時期に、処女から生まれた話なんかないですよ。

キリスト教がヘレニズム文化の影響を受けて、話をもっただけでしょうね。

カトリックから、異端福音認定されている福音書では、「イエスは喜怒哀楽がはっきりしていますし、トマス福音書の「私のものは私に返しなさい」のように、ギャグが多いんです。

原始キリスト教のメンバーは漁師や売春婦や主税人みたいな集団ですから、キリストは面白い人じゃなかったら、今のカトリック福音書を、下層階級の人たちに、その辺のチンピラに読ませて、キリストに共感するか?ですよ。

下層階級の人が共感できる面白い人なんですよ、本当のキリストは。聖書を書いた時に、神聖化しちゃったわけですよ。

ユダによる福音書では、「ユダがキリストから最も信頼されており、処刑されるようにユダが手筈を整える」ように、キリストが指示する場面があります。いろいろな解釈がありますが、ローマは属州の反乱を警戒しており、エルサレムユダヤ人の反乱でローマに何回も破壊されています。

また、秘密結社禁止法があり、初期のキリスト教は秘密結社禁止法により迫害されたのです。

林雄介with,you。