林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ワシントンの子孫と福沢諭吉。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

福沢諭吉が米国で、初代大統領ワシントンの子孫がいま何をやっているか?を聞いたら、アメリカ人に知らないと言われた。ワシントンと言えば、徳川家康のような人だが、米国は世襲がないから、初代大統領の子孫が誰であるかも、アメリカ人は知らないと本に書きました。

2点間違いがあります。

まず、ワシントン夫婦の間には、子供はいません。ワシントン夫人は、再婚であったため連れ子をワシントン夫婦は育て、南北戦争の南軍のロバート・リー将軍が義理の曾孫になります。

また、アーリントン国立墓地は、ワシントン夫人の遺産をロバート・リー将軍が相続し、南北戦争後に合衆国に没収された土地です。つまり、アーリントン国立墓地は、ワシントン夫婦の私有財産を子孫から没収して作ったのです。

ちなみに、ロバート・リー将軍自身は奴隷制度に反対しており、南北両軍から総司令官にリクルートされますが、故郷を見捨てることはできないという理由で、リンカーン大統領の北軍総司令官就任を断り、敗戦濃厚な南軍総司令官に就任します。

ロバート・リー一族は独立戦争の英雄、ワシントン、スコットランド国王等の子孫で、エリート中のエリートです。ですから、北軍総司令官を引き受けていれば、米国大統領になっていた人物です。

つまり、ワシントンの子孫は、南北戦争の南軍総司令官で、たまたまワシントンに直系の子孫がいなかっただけで、米国は門閥主義社会ですから、有力者同士で結婚して一族の勢力拡大をしていますよ。

無条件世襲が否定されると、婚姻による門閥社会になるんですよ。日本でも、政財界人は門閥で繋がっているでしょう?。

これは、福沢諭吉が誤解したことです。

林雄介with,you。