林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

最低賃金と非正規雇用。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

日本の賃金構造は、ボーナスに依存しています。ですから、月収24万円の場合、ボーナスがないと、288万円となります。ボーナスがあると408万円です。(夏冬5か月計算)

時給1500円で、8時間労働で20日間で、月に24万円稼げます。

この時給換算というのが、厄介なんですよ。「この通りにすれば受験に受かる」(林雄介著)に書いたように、ホームレスの人は高度経済成長時代に、建設労働者として、月給30万、50万稼いでいたんですよ。若いときは大卒より稼いでいたから、日雇いを続けたのです。

しかし、建設市場の縮小と中高年より若者を建設市場が求めたため、ホームレスになったのです。

ご神書「この通りにすれば受験に受かる」でも、「若いときに大卒しか仕事がなきゃ、大学にみんな行く」と。若いときは仕事がある。

もうひとつは、初任給は大企業も中小企業も、ブラック企業も、公務員も同じなんですよ。大企業は伸び率が高いわけです。

賃金は、「生涯賃金」で比較しなきゃダメなんですよ。官僚でも、天下り込みの生涯賃金なら、大企業と同じなんですよ。天下り禁止したら、政治家になったり、社外取締役とか、いらない制度作り始めたでしょ?。

生涯賃金で、中高生時代に、人生設計たてられるなら、難しい大学に行くんですよ。大学別生涯賃金というのは、実は信用できない。学部別の生涯賃金を割り出さないと意味ないんですよ。

学部別生涯賃金も、東大法学部とか早稲田の政経というのは、就職率が非常に低い、6割ぐらいしか就職していないから、生涯賃金が低くなる。

Fラン大学というのは、就職率100%です。偏差値が高い学部は、就職課が仕事しないから、就職率もちゃんと集めないから、実質就職率100%でも、6割ぐらいしか進路先を出しませんからね。

統計なんか絶対に信用したらダメですよ。同じ条件で調査してないから。

上の賃金は出てこない。しかし、私のゼミ生でも、平均年収が1千万を下回る企業に行った人はいないから、50代賃金は2千万を越えているはずです。

マスコミでも、商社でも初任給は横並びなんだけれど、昇進昇給であがりますからね。

で、役員は無理でも、部長まではだいたい昇進できるから、部長、役員給で比較しなきゃ意味がないんですよ。

お金より、永続性と自由度が違うんですよ。医者もいざとなったら、心療内科をやれば、なんとかなりますよ。

お金がすべてではないんだけど、お金がなきゃ出来ないことも多いんですよ。一番、支出が大きいのは教育費だから、実は親が勉強して、子供を教えたら、200万、300万でも生活できます。

しかし、子供に勉強を教えられるレベルの親なら、それなりに稼いでますけどね。

貧困というのは、教育に直結しますから、教育さえ改善したら、比較的、早く貧困を解消できるんですよ。

林雄介with,you。