林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

クロネコヤマト。(*^_^*)メガバンク、西武。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

クロネコヤマトというのは、郵政民営化で、昨年はクロネコヤマト創業以来、最大の荷物の取り扱い量になりましたが、アマゾンやらの安い運賃のせいで、配送がパンクしてるわけですよ。

郵便局は、個人向け宅配便もやらなかったし、高かったんだけど、クロネコヤマトが頑張ったおかげで、ゆうパックの値下げを郵便局もやって、結局、配送料金が下がって、クロネコヤマトも配送が増えれば増えるほど赤字になる状態なんです。

自由競争というのは、アダム・スミスが考えた概念です。神の見えざる手による需要と供給の自動調整で、適正価格になるわけです。

ただし、自由競争というのは、アダム・スミス神学者ですから、神がいる前提で近代経済学を構築しているのです。

つまり、最低限のキリスト教的倫理観を守って経済競争はやるという前提で、近代経済学を作りましたから、倫理観がない人間の参入は想定していないんですよ(神が排除するとアダム・スミスは考えていた節がある)。

クロネコヤマトも、「荷物の引き受けは増えたけれど、競合他社も値下げ競争をやってきて、最終的に利益率が下がるんですよ」。

たくさんの私の本に書いたことですが、自由競争は利益率がゼロになるまで値下げ競争をやります。ですから、最後は、「合併による独占」が起こるんです。

金融ビッグバンの前は都市銀行があったんだけど、規制緩和をやったら、金融機関で競争をするんじゃなくて、都市銀行が合併を繰り返して、三菱東京UFJ三井住友銀行みずほ銀行ね3大メガバンクになったんですよ。

合併による独占、寡占による利益の最大化というのは、経済学の基本中の基本ですから、経済学部がうじゃうじゃいる都市銀行は、合併による利益の最大化を選ぶに決まってますよ。

コンビニも、上位2社しか生き残れないとファミマかローソンか忘れましたが、そこの社長がいってます。だから、合併をしてるでしょう?

百貨店も伊勢丹三越とか、合併をしてますよ。

米国は、日本の何万倍も厳しい独占禁止法、反トラスト法があって、独占企業は強制分割されるんですよ。

経済学は競争するより、協力した方が利益になるから、箱根の西武と小田急も共通切符があるんです。私が大学生の時は、西武のフリーパスで、間違えて小田急のバスに乗ったら、運転手がキレたんですよ。

西武と小田急(東急)はお互いに路線にバリケードを作って相手のバスの運航妨害してましたからね(箱根戦争)。

2代目同士で、和解ゴルフを定期的にやって、そのあとは、西武、小田急、どちらでも乗れるフリーパスに切り替えたのです。

林雄介with,you。