林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

信仰と神と科学と松下幸之助とアリストテレス。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

松下幸之助が、本当に伝えたかったことは、「神とのお付き合い」だと思うのです。

宇宙根源社が、PHPと松下本社にあり、密教の祈祷専用僧侶を雇用しているのです。

松下幸之助氏は、人間が努力しても、人間の知恵や努力で越えられない壁を知っているのです。例えば、定期的にやってくる不況、あるいはいきなり戦争がはじまり、松下電機もGHQから財閥解体の対象に指定されたのです。

つまり、人間の常識的な努力の限界を越えても、越えられない壁があることを、政財界の頂点まで登り積めた人は必ず感じるのです。

例えば、松下電機を大企業にするとか、入試に受かる、就職する、資格試験に受かるというのは、人間の努力の限界に挑戦すれば、誰でもできることです。

しかし、その努力を越えたものは、人間では到達できないのです。

ゆえに、松下幸之助氏が晩年、松下政経塾を作ったのですから、最後に伝えたかったことは、「神」のことのはずなのです。

もちろん、人間には運気がありますが、運気は調整できますから、それが中国のいんしつ録のような善徳本に書いてあることです。いんしつ録の著者も、中国の上級官僚に合格するまでの人間としての努力はしています。

つまり、東大に受かるとか官僚や弁護士になるまでの努力は、当たり前の努力として人間に求められるのです。

中国の古典の著者は、基本的には官僚ですから、大前提として、官僚の試験に受かるだけの努力はしている人を対象にかかれています。

つまり、学歴、職歴に関しては、神頼み以前の人間としての常識的な努力でなんとかしろというのが、中国古典の暗黙の了解です。

大本教も、出口王仁三郎の後継者の出口ひでまろさんは京大、分派した浅野和三郎さんは東大、生長の家に分派した谷口雅春さんは早稲田を出て翻訳家。米国の引き寄せや自己啓発本の著者と異なり、社会的に別の仕事で成功できるだけの学歴、経歴があって宗教をやっているのです。

これを誤解し、無学歴、無職歴でも、成功するという間違った思想を広めたのが、引き寄せや自己啓発本です。しかし、引き寄せや自己啓発本も精読すれば、マーフィーでも、常識的な努力、常識的な勉強をして、それをプラス思考やプラスの感情、いい感じでやりなさいと言っているだけです。

努力なしの成功法の類いを提唱している人は、成功法のブーム後に、刑事犯になったり、倒産していたり、はじめから金持ちではなかったことがわかっているのです。

また、日本語に翻訳したり、あるいは米国で本を売るときに、学歴はそれなり以上で、はじめから営業職で人並み以上の成功をしていた著者でも、学歴がないと錯覚させたり、一時的な破産だけを強調し、どんな駄目人間でも成功しますよという書き方をして、読者を増やしていることが大半なのです。

まず、blogのタイトルに戻ると、「信仰で解決すること」よりも、「科学で解決することの方が大半です」。疑似科学代替療法も同じです。

普通に医学で治した方が生存率が高いのです。代替療法疑似科学は、医学が諦めたものしかやるべきではないのです。

いつも書いているように、原始時代は猿人が神に祈って病気を治していたのです。超古代文明というのは、精神文明だけが異様に発達し、科学は産業革命前程度にしか発達しなかったのです。ゆえに、一回、文明を滅ぼし、科学を発達させ、精神文明も発達させましょうね。というのが、現代文明を作った、現在の人類のテーマなので、祈って病気治しの類いは、神が途中で止めるのです。

明治から昭和の超能力、霊力実験がすべてインチキのレッテルを張られている理由も、科学を発達させずに超能力や霊力開発に、人類が向かわないように、神様が邪魔をしていたのです。

ギリシアでも、ソクラテスプラトンは精神世界を中心に教えを残し、アリストテレスは科学や現実的な政治や経済の話を残しました。

バランスが取れるように、現実的な儒教と精神世界の老荘思想を同時に神は広めるのです。

ですから、人間の視点でみれば、神のやることは矛盾だらけといえるのです。

林雄介with,you。