林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ユダヤ人はタルムードから何を学ぶのか?。o(^-^)o。ユダヤ式成功術。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

ユダヤ人は、タルムードから何を学ぶのか?というと、まずタルムードというのは、ミシュナとその解釈で成り立っています。

イスラム教はコーランを読んでも、解釈集を読まなければ、イスラム教の価値観はわかりません。

ユダヤ人もトーラは旧約聖書ですが、タルムードは旧約聖書の解釈集です。

しかし、ただの解釈ではなく、ミシュナに一般的な解釈が書かれ、そのあと高名な宗教指導者であるラビの「このラビ」はこう解釈したという、議論が載っています。

タルムードは、1、民法等の法律。2、神への取り分、貧者へのほどこし分を決めるための数学の勉強。3、ラビにより解釈がわかれ、統一解釈を示さずに、議論はわかれているという記載により、多様性を学び、頭が柔軟になること。

この3つが、ユダヤの英才教育の根幹にあるのです。

まず、タルムードは、法律集です。それを、原則、全ユダヤ人の男性が学びます。

次に、神への取り分、神殿への奉納、貧者に分け与える分ですが、細かい計算が必要になります。原則、10分の1ですが、遠距離地の神殿に納める場合、収穫物を貨幣に変え、それを神殿に納める場合の貨幣価値と穀物価格の変動を前提にした、結局、いくら神殿に納めればいいのか?という計算。

この手の例外を想定した大量の計算についての規定があるので、数学の勉強をせざるを得なくなります。伝統的に、金融業にユダヤ人が多かった理由も、タルムードを学べば、嫌でも、金融計算を覚えてしまうことが理由としてあげられるでしょう。

さらに、タルムードは、議論がわかれた場合、議論の決着をつけず両論併記します。これは、対立する意見が書かれており、あとは自分で考えて決めろということです。

禅宗の問答集に似ており、画一的ではない多様な考え方が世の中に存在することを学ぶことになります。

こうした、中身がある勉強を全ユダヤ人男性が学ぶことが、ユダヤ人という民族の賢さ、成功力の原動力になっているのです。

タルムードは、量が多いので、大まかには読んでいますが、全文、私も読んでいるわけではありません。ゆっくり読んでいますから、いずれ全文読みますけどね。

主要宗教の主要テキストから順番に読んでいるのです。ですから、10年以上前に、カトリックの教義書から読み始めたのです。

最初は新約聖書、次は旧約聖書コーランと読んでいかないと、いきなりタルムードを読んでも、旧約聖書を読んでいないと意味がわかりませんよ。

林雄介with,you。