林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

万能経営学論、経営学の極意を学ぶ。o(^-^)o

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

あらゆる事柄の歴史を学ぶ→優先順位はつけないといけない。

どういうことか?と言いますとね、去年はパッキングと宗教、探偵の研究を中心にやっていましたが、私の教えというとおこがましいですが、教えの中心の1つは、「学説史研究を学びなさい」です。

なぜ、この数式が出てきたのか?。経済学でも、経営学でも、あるいは政治学でも、時代と背景があって、理論が出てきたのです。

よく例えに出す、マキャベリさん。マブ友ですが、「イタリアという地域に、愚民政治で権利ばかり主張する民衆が、民主主義をやっていた。だから、政治家も大衆の人気取りで、できもしない約束をしたり、できもしない約束で選挙に勝つから、すぐに政治家が入れ替わり、フランスや周辺諸国から軍事的侵略を受けていた」のです。

イタリアの衰退は、ローマ帝国が市民権をばらまき、兵役とセットで与えていた市民権から、市民の責任をなくし、権利だけを拡大してからです。

余談ですが、ギリシアは選挙権に兵役がセットでしたし、セットじゃなくても、他の都市国家に侵略されたら、奴隷にされますから、ソクラテスでも、プラトンでも、兵役に耐えうる訓練をしてますから、武道派ですよ。

ギリシア都市国家で、哲学が発達したのは、奴隷に労働をやらせていたからです。じゃあ、奴隷はどこから連れてきたか?というと、都市国家同士の戦争で負けた国の住民を奴隷にしていたのです。

ですから、負けたら住民全員が他都市の奴隷にされますから、ソクラテスも兵士ですからね。都市国家なんか人口が少ないから、職業軍人だけで戦っても決着がつかないから、基本は国民皆徴兵ですからね。

そういう時代背景があり、マキャベリは、「義務も履行しない市民に選挙権なんか与えるから、イタリアがどんどん侵略されている。だったら、イタリアが侵略されないように、独裁者に恐怖政治をやらせて、無責任な愚民政治から脱却し、他国の侵略に対抗しろ」と主張しているのです。

時代背景を無視して、マキャベリを読んだら、「冷血な人」と思っちゃいますけど、「文句はいうが、金は払わん。兵役もやらん。少ない金で傭兵雇ってなんとかしろ」という無責任な市民を相手にしていたので、「手段選ぶな」と主張しているのです。

MBAは、理論だけ教えるんですが、理論が出てくる前に、時代背景がある。例えば、フォード式は、「車が高級品時代に、一種類の車だけを生産して、コストを徹底的に下げたんです。しかし、大衆が自動車を買えるようになったら、多様な自動車を求めだして、フォードは経営が悪化するんです。」

経営学、経済学、政治学、心理学、数学、あらゆる理論は背景があって出てきたのです。

そうすると、理論+なぜ、その理論が出てきたのか?という学説史を学ぶ必要があるのです。それも幅広い、あらゆる分野の学説史を学ぶことで、応用がきくようになるのです。

林雄介with,you。