林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

片山プロと接待ゴルフ。o(^-^)o

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

森ビル杯のプロアマ選で、片山プロが、ゲストのプレー中に練習していて、ゲストがキレて帰るという前代未聞の事件が起こりました。

まず、プロとアマチュア選というのは、何かという説明をします。知り合いが賞金出してますから、ぶっちゃけた話を書くと接待です。

私はゴルフそのものはやらないので、片山プロがどれくらいすごいのか?は知りません。しかし、賞金王らしいので、有名な方なのでしょう。

そうすると、ゲストもランク付けがあり、プロの有名人から優先的にランクが高いゲストをつけていきます。例外もありますが、一般的には、ランクが高いゲストから、ランクが高いプロと同じ組にします。

で、森ビル杯なので、森ビルの人間は、接待する側です。貸ビル業ですから、例えば、ヒルズで一番家賃を払っているテナントを招待するかもしれません。

そして、ここからが厄介なんですが、招待されたテナントが例えば、クラブを経営していたとします。当然、オーナーが参加せずに、クラブの上得意に声をかけます。普通はかけます。

なので、プロアマ選で、プロが失礼でも、ゲストは招待した側の面子を潰さないように、我慢します。

ゆえに、プロアマ選でゲストがキレてプレーをやめた前例がないのです。

昨今は、ゴルフのスポンサーの撤退も増えています。また、なぜプロアマ選が必要か?というと、森ビルも慈善事業をやっているわけではなく、宣伝でスポンサーをやっているのです。

宣伝だけではなく、お客をプロアマ選に招待して、商売で儲けるためにスポンサーをやっているのです。

青木会長や石川遼選手会会長がめちゃくちゃ謝っているのは、プロアマ選で主要顧客に接待して、森ビルさんが稼いだお金がプロの賞金になっているからです。

石川遼選手は、プロアマ選の評判がものすごく高いのです。これは、ビジネスを理解しているからです。

片山プロは、ビジネスを理解できていないのです。

森ビルは、世界レベルで有名な大金持ちです。虎ノ門、赤坂、六本木ヒルズから、東京の中心地はほとんど森ビルのテナントです。

森ビルの接待ゴルフで、ゲストを怒らせる有名プロがいるということは、森ビルと同格やそれ以下の主催者は、接待ゴルフに使えないという判断をくだすのです。

また、片山プロがやったことは、「賞金の食い逃げ」です。本選しか賞金は出ません。プロがアマチュアとまわり、レクチャーしたり、楽しませるのは馬鹿馬鹿しいと考えているのかもしれません。

一昔前はそういう選手も多かったのです。しかし、ゆえにプロゴルフのスポンサー撤退が増加しているのです。

そこで、青木会長や石川遼選手クラスという、誰でもわかる著名人が一生懸命、スポンサーを集めるためにファンサービスをしているのです。

こうした青木会長や石川遼選手らが集めてきたスポンサーが片山プロがもらう賞金を出しているのです。

そして、スポンサー企業も賞金を出すために、自分達のお客様をプロアマ選に招待するのです。

米国のプロアマ選は、出場料を払えば参加できるので、日本よりプロもアマも真摯に対応します。チャリティーの意味合いが強いからです。しかし、日本の場合は、賞金を出すスポンサー企業の接待に使うのです。それが不愉快だと思うなら、日本の試合には出場しなければいいのです。

残酷な言い方ですが。

相撲でも、将棋でも、あらゆる興行はトップレベルの人間だけが食べれればいいというものではありません。

例えば、将棋は6月に8段昇進規定を2タイトル獲得を+しました。現状で藤井聡太七段か高校在学中に八段に昇進するには竜王になるしかないため、高校生八段を誕生させるために、規定をかえたのでしょう。

藤井人気で、放映料、グッズ販売、また全国の将棋教室の生徒が増えれば、結局、将棋業界の棋士すべてが恩恵を受けます。

以前、なでしこの選手やアイスホッケーの選手がスポンサーがつかず、バイトして五輪やワールドカップに出場し話題になりました。メジャーなスポーツにならなければスポンサーはつかないのです。

また、ブームが過ぎ去れば、スポンサーが離れていきます。昭和時代には、ボーリングが大ブームでしたが、現在はプロボーリングのスポンサーは数えるほどしかいません。

こうした他競技の盛衰を理解できていれば、「今いるお客様をつなぎ止め、さらに新しいお客様をつかまえること」がいかに重要が理解できるはずです。また、青木会長も石川遼選手も理解できているので、丁寧な対応をしておられるのです。

こうした事情を理解できない人間を私が、嫌うことは、読者の皆さんならよく理解できるとおもいます。また、私が嫌う人間が今後、引退したり、シニアプロになったりした時に、果たして助けてくれる人が出てくるのか?心配でなりません。

林雄介with,you。