林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

宗教入門、系譜。o(^-^)o

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いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

日本の宗教は仏教かそれ以外。仏教以外は教派神道か大本系。大本というのは数十万人しか信者がいない。

しかし、大本分派の世界救世教とその分派、その分派の真光、真光の分派、また生長の家を含めると1千万人以上の信者がいるわけです。

で、生長の家とGLAの信者が作ったのが幸福の科学生長の家はマーフィーや引き寄せを戦後すぐに日本に持ってきている。これは開祖の谷口雅春さんが、早稲田を出て英語の翻訳を生業にしていたからです。また、谷口雅春氏と懇意にしていた浅野和三郎、海軍大学教授が英文学者だったからです。

ちなみに、守護霊という言葉は浅野和三郎氏の造語です。守護霊的な存在を大本は、守護神というのです。

仏教系は、上座仏教、中村元氏等の初期仏教経典の影響でできたのが阿含宗や真如園。

法華経系は西田無学から、霊友会、その分派の立正こうせい会。日蓮宗系から、顕正会創価学会さん、法華経系統だけで2千万人ぐらい信者さんがいるわけです。

教派神道は、天理、黒住、金光、如来、いくつかあると。

鎌倉仏教系は、浄土真宗、浄土宗、曹洞宗臨済宗、で日蓮宗系(分派が多いので)、あとは真言宗天台宗があり、メジャーなところはこのあたりです。

あとはPL、弁天宗

御嶽教とか細かくわければいろいろあります。親鸞会とか。

大本は元ネタにはなりにくいのです。大本分派から新宗教が派生するのです。新新宗教であれば、生長の家、GLA、あとは世界救世教か真光で手かざしを習ったら、まあ、ぶっちゃけ誰でも宗教を作れますよ。

大本は鎮魂、教派神道吉田神道伯家神道の影響を受けており、吉田神道は渡会神道の影響を受けています。ゼロからオリジナルの教えなんか作れませんからね。

仏教は、インドのバラモン教から影響を受けて、釈迦が体系化。キリスト教ユダヤ教イスラム教は、キリスト教ユダヤ教とメッカの土着信仰の影響を受けています。

ユダヤ教は、エジプトの多神教の影響を受けています。エジプトは定期的に一神教になっています。

最初は、守護霊とはなんぞや?から宗教研究をはじめたのです。

守護霊というのは、英国の交霊術で交霊者を守り、導く、存在で、直訳すると指導霊というのです。

そして、浅野和三郎の夫人の守護霊は小桜姫といい小桜姫物語が執筆されます。おそらく日本で最初の守護霊本です。

日本では一般的には、守護霊は先祖の中の高級霊という考え方、もうひとつは何らかの縁が前世等であった霊という捉え方をされています。

しかし、幸福の科学では、守護霊は魂の兄弟であり、6人ぐらい兄弟霊がいて、1人が地上に降りてきて、残りの霊が守護霊をやっていることになっています。これは、GLAの高橋信次氏が日本で主張しはじめた守護霊の定義です。エルカンターレの類いも高橋信次氏が言い出したことです。釈迦の前世がキリストで、キリストはアトランティスに生まれていた系の話も高橋信次氏が言い出したことです。

このGLAは、高橋信次氏の娘の高橋けい子氏が、釈迦もキリストも高橋信次も真の教えをといておらず、唯一真の教えをとけるのはミカエルである自分と主張したことから、分派し、また、高橋信次の後継者を名乗る人物が大量に出現します。

白装束のパナウェーブも高橋信次の後継者を名乗る女性がはじめたのです。

ちなみに、GLAの元ネタは、欧米の霊媒師のわりとマニアックな霊言集で、生長の家が翻訳したものです。→生長の家系出版社の日本教文社がマーフィーやら、霊媒やらを大量に翻訳して出版しまくっているのです。

欧米系のニューエイジの元ネタは生長の家が発掘してきたものが大半です。

一方、ヨガやチベット密教等のオウム真理教が元ネタに使った本は、阿含宗の出版社である平河出版が出版した本が大半です。

宗教の規模としては、法華教系の創価学会、立正こうせい会、霊友会の方が大きいのですが、他宗教の本を出版できないので、仏教系は平河出版、ニューエイジニューソート系は日本教文社が強いのです。マーフィーの成功法則も日本教文社が翻訳した後に、産能大学が出版して広めたのです。自己啓発系は産能大学が発掘してきたのです。産能大学からナポレオン・ヒルが出たあとに、きこ書房ナポレオン・ヒルを大量に出したのです。

ですから、生長の家産能大学の1960年代までの翻訳本を調べれば、だいたい今、日本で流行している成功法の元ネタがあり、倒産した大陸出版が元祖ムーのような本をだしており、それを簡単にした本が学研のムーシリーズなのです。

上記の出版社より難しい本になるとガチの古典しかないのです。

唯一の例外は、八幡書店です。ここは大本教の元ネタ本や竹内文献等を出版しています。創業者の奥さんが出口王仁三郎の血縁者のはずです。

ちなみに、八幡書店で出版されている本の原本の大半は著作権が切れているので、国会図書館のデジタル図書館等で無料でインターネットで読むことが可能です。ただし、大正以前の本や江戸時代の本なので、現代語訳や注釈ぬきで、毛筆で書かれた本が読めるのか?は知りません。

生長の家とGLAの本をすべて読めば、アトランティス大陸から、引き寄せから、マーフィーから守護霊から前世まで網羅しているので、新興宗教作れると思います。というより、生長の家の生命の実相20巻、似たようなことが書いてある本ですが、400ページあるので、読むのはかなり大変です。ですから、稲田元防衛大臣が生命の実相を読んでいたとか、平沼赳夫さんの愛読書だとか、大川隆法さんの元ネタですが、一応、東大、早慶で弁護士とか国務大臣でしょう?。

これに霊界物語84巻を加えれば、完璧な新興宗教を作れますし、あとは一切経典、四書五経、聖書、コーラン老荘思想密教、初期仏教で完璧な新興宗教を作れると思いますが、それだけの本を読破できる人なら、色物系でもドクター中松(東大)とかマック赤坂(京大)になるんですよ。

二人とも実業家として金持ちですからね。完璧な新興宗教を作れるくらい宗教書を読む読解力と忍耐力があったら、宗教なんか作らなくても、普通に社会的に恵まれているから、普通は作らないんですよね…。

新興宗教を作って金儲けを考える人間というのは、ハッキリ書くとね、上に書いたような宗教書、これは古典が大量に入っているから、読めるだけの学力も忍耐力もない人ですよ。

坊主も、坊主の肩書きで説法しなきゃ食っていけない人がたくさんいますけれど、そんな宗教家が他人を救えるわけがない。

坊主が、政治活動してますけど、比叡山の僧兵と同じですよ。釈迦は、王位継承権をすてて、出家している。ですから、坊主が世俗の政治活動をやるなら還俗して、坊主の肩書きを捨ててやるべきです。

他人の肩書きなんか使ったらダメですよ。私が死んだあとに、林雄介の肩書きでなんかやる人が出てくるかもしれませんが、「自分の肩書き」でやってください。開祖が王位継承権をすてて、出家している仏教でありながら、坊主が政治活動に坊主の肩書きを使うようなみっともない真似をしないで欲しいと思うのです。

林雄介with,you。