林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

新興宗教等における釈迦の設定について。o(^-^)o

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)。なかなかblogの更新ができず申し訳ありませんが、文字量が多いので、ゆっくり読んでください。

一部、新興宗教等の中には釈迦の生まれ変わりを自称する教祖がおられます。

そのこと自体に関して、私が申し上げることは特にありません。

しかし、釈迦の基本設定を知らない教祖さんが多いのです。

これは、中国とインドの文化の特性の違いなんですね。中国というのは、とにかく何でも文字で記録する文化があります。

ただ、わからないところも、そのまま書いちゃうんですよ。ですから、邪馬台国は、日本人のまた聞きのまた聞きで記録にしたものなので、著者が直接、日本に行って書いたわけじゃないんですよね…。ですから、邪馬台国なんか永遠に見つかりませんよ。大和と姫巫女日の巫女、日の皇子、ひのみこの当て字に卑弥呼を使っただけですからね。中華思想があるから。

インドというのは、伝記を残すという文化はないんです。思想だけを残すんです。なので、釈迦の伝記というのは、インドに存在しないんですよ。

釈迦の出生地すら不明なんですよ。候補地はあるんですけどね。

釈迦という人物がいつ生まれたのか?。いつ死んだのか?。これも不明なんです。

中国に仏教が伝わってから、中国仏教の中で、伝承をもとに釈迦の伝記が作られたのです。そのため、例えば、釈迦の従兄弟のダイバダッタが釈迦を殺そうとしたという話は有名なんですが、ダイバダッタ派という仏教の宗派が古代インドに存在していたんですね。

釈迦の死後、教団が分裂した時に分派を作った人物にダイバダッタがいるんですよ。釈迦の通説の伝記では、釈迦を殺すのに失敗して死んだことになっていますが、釈迦の死後に分派したダイバダッタ派があるんですよ。

つまり、釈迦の伝記と考えられているものは、ほとんど信じることができない話なんです。

エスも伝記はないんです。普通に生活していて、まあ、いろいろあって宗教家になっただけだと思いますけどね。

釈迦の母国も、伝記では滅亡したことになっていますが、歴史的にも、釈迦自身の言葉にも、記録はないんですよ。釈迦が死んでから、数百年、あるいは1千年以上経過して経典にされた中に出てくるエピソードから釈迦の伝記が出来ていますから、ほとんどフィクションと考えても間違いとはいえないのです。

釈迦の母語も、マガダ語じゃないですよ。ネパールからインドを布教して、現地語で布教してますから、インドに公用語が何十もあるでしょ?。

布教場所で、言語を変えていますよ。何ヵ国語も喋れたと考える方が合理的です。

マガダ語は、釈迦がいたであろう地域の方言です。釈迦は、伝道の旅でかなり移動していますから、マガダ語が通じない地域で布教していますから、サンスクリット語から現地の弟子が翻訳していたか、釈迦自身が複数言語の話者と考える方が自然なんですよ。

インドは、事実上の公用語は英語です。英語使わないと、方言だとインド人同士会話が不可能なので、英語を使って他の州の人と会話していますから、ビジネスマンとか州を越えた仕事、ヨーロッパの大学がラテン語で授業していたように、大学の授業も基本は英語ですからね。

方言だと、他の州の人が理解できないから。

釈迦の生まれた年は、AD1000年、AD600年、AD450年の三説があり、600年以上説によって生まれた年が変わるのです。

また、インドで仏教がバラモン教を混ぜて密教を作ったりしたんですが、インドでも、日本や中国でもミックスしますよ。

中国仏教は、インド思想の説明に老荘思想を使いましたから、中国に仏教が伝来した時点でかなり魔改造されているのです。

じゃあ、スリランカや東南アジアの上座仏教(小乗仏教)がオリジナルか?というと、インドから伝来する間に、中身が変質してますから、ぶっちゃけ、イエスの言行録が存在しないように、釈迦の言行録も存在しないと考えるのが合理的です。

本来の釈迦は、笑いの伝道師で釈迦が一番面白く、次がイエスです。仏教もキリスト教も笑いの宗教ですよ。インテリ階級は別として、社会的底辺の人が、真面目な話なんか聞かないから。

仏教の女人禁制は、釈迦がイケメンだから、女性が教団に入るとトラブルになるから入れなかったんですよ。

キリスト教ギリシアの禁欲主義と混入して、くそ真面目な教えになったのです。ですから、ナグハマディ文章の発掘されたイエス福音書だと、説教に笑いのオチがあるのです。カトリックが聖書を改竄した時に、イエスジョークを削除したのです。

近年、発掘されたイエス福音書は、聖書に掲載されている話にジョークが加えられています。ギリシアの禁欲主義で理論武装する前のキリスト教というのは、楽しい宗教だったのです。

カトリックによる改竄を聖書研究で、三位一体説もカトリックのでっち上げと主張したのが、近代科学の父、ニュートンです。

カトリックによる聖書改竄というのは、インテリで疑っている人が多かったので、ニュートンキリスト教研究を熱心にやって、カトリックが教えを改竄したと結論づけたのです。

近代経済学の父アダム・スミス神学者です。コペルニクスは神父、ガリレオキリスト教研究者。ニュートンキリスト教研究者。

カトリックが主張する科学も、笑いも否定するような器量が小さい存在が本当に神なのか?」という疑問から、近代化がはじまるんですね。同時に、神学そのものの研究をした結果、科学や経済学、近代哲学ができたんですよ。

「神はもっとおおらかな存在」であるという確証がなかったら、カトリックが主張する神に逆らったら地獄に落とされるから、カトリックが主張する神が本当にいるのか?、神のキャラ設定あってるのか?。と。

魔女狩りというのは、魔女を狩るためにやったんじゃなくてね、異端審問というのは、カトリックに疑問を持ったインテリを殺すためのイベントです。ですから、ローマ教皇というのは、地獄に大量に落ちているわけです。

まともなローマ教皇もいますけども、ヨハネ・パウロ2世というのは、ユダヤ人迫害してごめんね、プロテスタント迫害してごめんね、イスラム教に宗教戦争仕掛けてごめんねと謝罪してまわったのです。ですから、ヨハネ・パウロ2世がミサをやると大量に天使が降りてきたのです。

もう一人、カトリックには聖人がいてアッシジのフランチェスコ。あとは、カルトの親玉みたいな教皇の方が多いですよ。悪人ではないですが、祈っても特に何も起こらないでしょう?。

マザーテレサとか、カトリックの幹部以外の方が、神の御心にかなっていますよ。コルベ神父とか、幹部以外は聖人いますけどね。

米国とかロシアの大統領、問題が多い人が多いでしょう?。だいたい前世がローマ教皇の人が多いですよ。問題のある前世だから、問題がある指導者になるのです。

キリスト教は、仏教以上に難しいのです。祈れば、イエスと魔王がセットで来るのです。欲心があるとイエス(もれなくヤーベがついてくる)ではなく魔王に感応するのです。信者が試され続けているのが、キリスト教です。

エスと弟子の時代には、神しか来なかったので、聖書の改竄を繰り返し、異端審問でカトリック以外を殺し続けてきたので、魔王を呼んじゃったんじゃないですかね?。

「愛とは他者に対する寛容です。」キリスト教が絶対に正しく、他は異端で殺してしまえという発想の宗教に、まともな神様が降臨なんかできないですよ。

エスも、ヤーベもアラーも信者に優しいから、信じていれば一応、降臨してくれますよ。しかし、寛容性がないから魔王も必ずセットで来るんですよ。

マザーテレサ。インドで、ヒンズー教の人は、キリスト教に改宗させずに、死を待つ人の家でヒンズー教徒が死んだら、ヒンズー教の僧侶を呼んでお葬式をさせていたんですね。マザーテレサもめちゃくちゃ頑固な人でしたが、他宗教に対する寛容性と愛の実践がありましたから、天界にいってますよ。

イスラム教も、アラーというのは、メッカの多神教最高神です。仏教で例えるなら、大日如来だけの一神教神道なら天照大御神だけの一神教を作ったようなものです。

ヤーベも、エジプトの多神教の神ですよ。本当のユダヤ教というのは、ヤーベを最高神とした多神教です。旧約聖書アブラハムの死後、4千年後に作られたものですから、途中で伝承が変わったのでしょう。

ある地域に、唯一絶対神が出てきたら、他の宗教と宗教戦争になりますから、唯一絶対神は、絶対に直接、宗教を作りませんよ。私が唯一、絶対神と言っている宇宙の創造神も、今の時代の唯一絶対神ですが、次の時代には、進化した唯一絶対神が無限に出てきますからね。

唯一絶対神は無限だから、人間が、知覚できる形になって出てきた時点で無限でも、唯一絶対神でもなくなるわけだから。

林雄介with,you。