林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

在宅ワークは困難

在宅ワークは困難

多くの企業が、緊急事態宣言解除後に,通常勤務に戻しました。

在宅勤務は、1990年代後半からインターネットの普及で検討されていました。

しかし、「上司と会えないことを不安に感じる正社員が多く」、インフラ整備可能な大企業でも在宅勤務は進まなかったのです。

私の多くの本に書いているように、人事は好き嫌いで行われます。欧米でも、上に行けば上に行くほど、管理職は上司とのプライベートな人間関係構築を重視するようになります。

欧米の場合、階級社会なので、日本のように一番下からトップになることが難しいので、日本のような飲みニケーションは存在しません。

しかし、管理職以上の社員の昇進は、上司との人間関係で決まるのです。

日本以上に学閥、閨閥,宗教閥があるのが米国です。

そして、大多数の米国民は学閥、閨閥、宗教閥に属していないので、庶民は永遠に庶民なのです。

日本以上に、格差が固定化されているのが米国です。

こうした文化的背景を無視して、社会システムを作ることは不可能なのです。

続く。