林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

あえて財界人、労働組合と。

人件費を安くしたい財界や組合員を守らなければいけない労働組合とは、ワークシェアリング型の労働形態への移行は反対があるでしょう。そして、財界人の給与も自発的に抑えていただく。
これは、役所で指摘されたキリスト教国家かもしれません。
つまり、風俗店とか飲み屋、人間の欲望を満たす産業はどうなるのか?また、資本主義は、消費主義を前提にしているため、消費主義、人間の欲望をどうするのかという問題かあります。禁欲的で労働を神への信仰としたピューリタンが資本主義を成功させたというのはウェーバーの主張するところです。ただし、経済は有効需要がなければ機能しませんから、禁欲を真情として、適度に本能を満たしていたのでしょう、ピューリタンも。
つまり、欲望も容認しつつ禁欲的な社会、半分、禁欲、半分、煩悩みたいな社会になり、また、そういう妥協点を見いだしていく試行錯誤が必要となります。

『ニッポンの農業』〔林雄介著、ぎょうせい〕、『図解雑学よくわかる政治のしくみ』〔林雄介著、ナツメ社〕のおまけ