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作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

53、内閣官房と内閣情報調査室(日本版CIA)(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

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こんな感じで解説しています!。

53、内閣官房内閣情報調査室(日本版CIA)(2012年衆議院選挙・解説:林雄介)

 首相と大臣で構成されるのが内閣です。その内閣のスタッフが内閣官房です。内閣官房は、500名程度の職員がいます。職員は、各省庁からの出向者です。

 各省庁が作った法律案の審査は内閣法制局が行います。国会質問や閣議の進行は、内閣総務官室が行います。

 内閣官房には、日本版CIAの内閣情報調査室があります。日本の諜報機関は、まず、法務省公安調査庁があります。次に、警察に公安部門があります。最後に、内閣情報調査室があります。007や映画の影響だと思いますが、アメリカのCIAも法律で動いています。あと、公務員です。公務員。「合法的な仕事しかできません。例えば、アメリカ国内でCIAが盗聴等を行った場合、犯罪になります。CIAが許可されているのは海外での諜報活動です。

 内閣情報調査室は、警察庁、経済産業省防衛省からの出向者で構成されています。危機管理センターに監視衛星がありますが、内閣情報調査室の仕事は、情報収集です。諜報活動はしていません。200人しかいませんから無理です。各省庁経由の情報と新聞、マスコミ、ネットの情報収集と分析が仕事です。

 公安調査庁は、破壊活動防止法の対象団体、つまり過激派の監視が主たる業務です。公安調査庁は、警察ではありません。ですから、武器の使用はできません。(厚生労働省麻薬取締官は拳銃の使用が可能。実際は使いませんが・・・。医者とか薬剤師とか研究者(厚生技官)とか法律家(厚生事務官)に銃を撃たせたら危険なので撃たせません。)

 警察は、盗聴等は違法判決が出ていますから、基本的に盗聴はしません。公安調査庁は、監視団体の機関紙や構成員から情報収集。デモとかやっている時に、サングラスをかけて防止を被って、ジャンバーを着ている人、あれが公安調査庁の人です。

 ネット・パトロールは、ほとんど無理です。メールで通報が来るのを閲覧するのに人手がいるので、いちいちネット・パトロールはしません。「動画共有サイト」や児童ポルノ逮捕は、通報があったものだと思います。違法サイトの全摘発は無理です。10人、20人でやっている仕事ですから、「定期的に見せしめ逮捕して、抑止するだけです」。詐欺から、窃盗から自転車の盗難、落し物まで全部、警察がやっていますから、あと、交通事故。

 選挙違反も、選挙区や政党でお互いに「選挙違反を通報しあっている」ので、警察の独自捜査ではなく、ほとんど敵対陣営のタレコミです。選挙期間中も通常業務があるので、「特定の犯罪」だけ取り締まるのは、無理です。

 踊る大捜査線の映画1で、川に死体が上がって、川が所轄の線引きなんですね。お互いに、相手の所轄に流れていくように願っているシーンがありますが、「あれは、半分以上は本当でしょうね」。行財政改革があるから、所轄も人員が少ない中で、限られた予算の中で仕事をしないといけないので、仕方ないです。

CIAも予算との戦いをしていると思います。

 

林雄介with,you。

 

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