林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

足利義昭は豊臣秀吉に皇族待遇にしてもらっている。晩年は秀吉の側近。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

織田信長に将軍を追放された足利義昭は、秀吉に皇族待遇にしてもらっているんですね。将軍追放という表現で誤解をうんでいるのですが、足利義昭本能寺の変ではまだ、将軍なんですよ。将軍は罷免されていないんです。まず、豊臣秀吉足利義昭の養子として将軍になろうとしたというのは、江戸時代に豊臣秀吉の権威を低めるために幕府ブレーンの林羅山が広めた嘘です。足利義昭は将軍を続けていましたが、朝廷は織田信長に将軍任官を、信長の死後は豊臣秀吉に将軍任官のオファーを出しています。

足利義昭は、権大納言近衛中将、将軍ですが、この地位は将軍追放後に近衛大将織田信長が任命されたことで朝廷内序列は信長の下に足利義昭がなっているのです。信長の最高官位は右大臣なので、足利義昭よりはるかに上の位です。ただし、朝廷から左大臣任官を求められていますが断っています。

で、秀吉ですが、信長の死後、内大臣、関白に任官していますが同時期に足利義昭は将軍をやっています。足利義昭は秀吉の九州平定時に面会し、秀吉に協力し、前将軍として側近に加わり、同時期に将軍を辞任。かわりに秀吉から領土と朝廷から皇族待遇を受けています。ですから、足利義昭は信長とは対立していましたが、秀吉には服従し、秀吉もあえて将軍を受けずに関白太政大臣として公家の最高位として、支配者になっています。関白太政大臣は公家との対立も避けられる位です。摂関は太政官に参加できないので(権力分立)、藤原道長は摂政、関白に任官していないのです。摂関になると大臣でも行政府の太政官に参加できないため、大臣として太政官のトップになった藤原道長は摂関ではなく天皇の私的顧問の内覽という立場で摂関と同じ仕事をして、加えて行政府のトップも兼任したのです。摂関の弱点は、最高名誉職だから、実務ができないんですよ。ですから、道長天皇の私的最高顧問兼行政府のトップとして最高権力者になったのです。秀吉は関白をやっているから、朝廷実務には参加できないんですよ。朝廷実務に参加するには関白を辞めて左大臣の立場で参加
しないといけないから。朝廷実務のトップは左大臣か右大臣。太政大臣も名誉職に近いから。

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