林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

国常立と天之御中主と天照大御神。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

大本、世界救世教、あるいは真光系は名前がわかると思うんですが、国常立、天之御中主。何者かといいますとね、天之御中主は古事記の最初の神、国常立は日本書紀の最初の神。

吉田神道では応仁の乱から明治維新まで、国常立が最高神。吉田神社は京大の農学部の横にある神社ですよ。江戸時代までの最大勢力は、吉田神道系なんです。吉田家は日本書紀の家元で、神社官僚のナンバー2。

天之御中主は、伯家神道の最高神で、ここは神社官僚のナンバー1。しかし、吉田神道の信者に家元がなっているから、もろに吉田神道の影響を受けている。

で、伊勢神宮皇室神道は神社官僚が新興宗教作るんじゃねえよと反発して、他の独立採算の有力神社と反旗を翻して独立しちゃったので天照大御神が最高神。

江戸時代は、大半の神社は吉田神道神道、仏教、道教をミックスした日本最初の新興宗教の原型みたいなやつ。)

次が伯家神道

有力神社だけ、自分たちの神様を守っています状態。

で、明治維新で、天皇中心になって国家神道の最高神が天照大御神に再編。明治維新前後に、黒住、金光、天理、如来教派神道が出来たので吉田神道教派神道の元ネタに。大本は、教祖の出口王三仁郎が伯家神道の教学を勉強していたから、最高神は天之御中主に。ところが、開祖、出口なおに神懸かったのは国常立だったから、お筆先の最高神は国常立。

国常立、天之御中主のネガキャン伊勢神宮国家神道がやったんですよ。江戸時代は、国常立と天之御中主の方が天照大御神より知名度があったから。

という話を、きちんと書いたのが、マガジンランドの「政治と宗教のしくみがよくわかる本」です。これは、吉田神道が後継者がいきなり明治維新の時に途絶え、国家神道吉田神道はなかったことにして、その流れで神職を養成するし、新宗教は、吉田神道からパクったとは書けないから、資料集めが大変でした。

マガジンランドは入門書だから、さらっと書きましたけど、この話だけで新宗教の信者さんじゃなくてね、世襲の教祖と幹部相手にレクチャーとセミナーができますよ。

林雄介with,you。

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