林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

学歴崩壊 ニート(検索にお答えします)



学歴崩壊 ニート→学歴は崩壊していない。米国も学歴社会だから。10数年前から書き続けていますが、「学歴=職業の安定」が崩壊したんですよ。

学歴がないと、競争にすら参加させない社会になったんですよ。私が国会議員になって、阻止しようとしていたのは、「不安定雇用」や「格差社会」だから、もう格差社会になっちゃったら阻止できないですよ。改善するには、10年、20年かけないと無理ですよ。

で、日本だけの改善は無理。英語でツイッターやブログや著作を書かないといけないと思うのですが、米国や欧州の価値観を変えないと、日本だけでガラパゴス経営はできないから、米国版スキルアップみたいな、英語の著作活動、英語で、極端な格差社会は国民が幸せになれないということを強調しないといけないでしょうね。

米国型社会だと、学歴すらない人間は競争に参加させない。
学歴というのは、親の経済力だから、階級社会化。
米国は、階級社会ですからね。貴族がいないかわりに、ケネディー家みたいな政財界の名家がうじゃうじゃいて、で、私学からしか名門大学には入れないから、事実上、親が中の上以下の人間が、名門大学に入学して、有名企業に就職なんかできないわけ。

ビル・ゲイツも実家は、富裕層ですよ。ハーバードに入れる家庭は富裕層だから、簡単に起業できるし、名門大学を出ているということは、一族が富裕層だから、銀行も金を貸してくれるんですよ。

日本は貧乏人が、東大、京大に入れたけど、今、難しくなっていますよ。

社会階層を1代で変えるのは無理。1代目が国立大学にいってお金をためて、2代目を帝大や早慶にいれて、それで成り上がる。そういう社会なんですよ。問題は、社会階層の固定化。社会階層そのものが固定化されるとそこから抜け出せなくなる。

親も親戚も高卒、中卒で働いていたら、大学に行こうと思わないんですよ。一族の類友原理。

価値観の共有ができないと結婚はしないだろうから、結局、似たような価値観の人が結婚して子供を作るだろうし。能力の遺伝ではなく、環境の遺伝。民主主義の怖いところは、エリートと大衆だと大衆の方が多いから、エリートが「名門大学に入れるようにしましょうよ」といえなくなる。

日本で、受験本を売っても迫害されないのは、まだ、階層の固定化がかたまっていないから、階層から抜け出せる可能性があるから迫害されないだけ。橋下徹が高校生に、「政治家になればいい」といっても大炎上しないけど、小泉進次郎が高校生に、「社会を変えたいなら政治家になればいい」といったら大炎上しますよ。世襲議員だから。

米国みたいに学歴差別した方がいい。学歴別賃金にして、学歴更新するインセンティブを持たせればいい。しかし、ワーキングプアとかそういうのが米国はない。はっきりいうと、派遣や底辺労働は白人以外の移民や有色人種にやらせて、白人が中流階級から転落しないようにしてきたのが米国。

移民大国といっても、今の中流層を支えるための移民だから、オバマ・ケアも反対が多い。要するに、人種差別が米国はあるんですよ。

インドもカースト上位のアーリア人が、カースト下位のネイティブなんかどうなってもいいと思っているから、社会福祉をやらない。
インドは、カースト上位とカースト下位で人種が違いますからね。現地人を征服したアーリア人がカースト上位にきている。同じ人種なら、平等思想が生まれるんですよ。

米国は、黒人の公民権もなかったし、アジア人蔑視があるし。合衆国民という単位での「自由、平等、博愛」なんかありませんよ。米国聖公会WASP支配国ですよ。完全な共生社会なんか地上のどこにもありませんよ。

世界政府を作ってね、まず、経済格差を小さくして、人類総中流実現後に、イデオロギーの対立がだんだん解消されて、300年ぐらいで、世界政府の下で共生社会ができるんです。世界政府を作っても、数百年は、共生しないんですよ。対立が続くから、数百年かけて、宗教融和、民族融和、文化の融和、言語の融和をすすめながら、徐々に、共生させるんです。
統一言語がいる。宗教と文化は、統一できないから、個々の文化、民族、宗教を尊重して、生きて生きましょうという世界にするには、世界政府が自立されればできるんじゃなくてね、世界政府ができてから、数百年かかるんですよ。

はやし