林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

高崎山の猿にシャーロットは不適切。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

一般的に、軍艦、花、食べ物、都市名に人名がつくことはあります。競馬でもエリザベス女王杯は、エリザベス女王陛下の来日を記念したものです。競馬場の在職中にエリザベス女王の貴賓室に入れていただきました。しかし、もちろん座ったことはありません。

友人に大臣、知事、市長がいますから大臣の椅子はおもちゃにすることもありますが、国家元首がお座りになる椅子をおもちゃにしたことはありません。やっていいことと悪いことがあるのです。
さて、高崎山の猿にシャーロットという名前がつきました。シャーロットは英国王室の新王女の名前です。

猿に英国王室の新王女の名前をつけるべきではありません。上野動物園には、インドのネルー首相から贈られたインディラという象が飼育されていました。これは、ネルー首相が命名したもので、首相の娘の名前です。娘のように象を可愛がってくださいということです。

動物の名前に王室関係の名前をつけることはよくあります。犬の犬名にチャールズがありますが、チャールズ2世が可愛がっていた犬が滅んだんですが、品種改良で、似たような犬を生み出した時にチャールズという犬名をつけました。

香水や薔薇に、美智子、ダイアナ、エリザベスとつけるように、畏敬の念を現し、さらに献上する新品種は王室、皇族の名前をつけることもあります。

例えば、プーチン大統領から貰った、犬だか猫だかに、プーチンと命名しても大丈夫だとは思いますが、プーチンと命名した犬猫に死なれたら大変なことになりますから、人間以上に大切に育てる必要があります。

シャーロットという名前は、愛でたいようで、リスクが高い名前です。世界中に報道されて、死なれたら大変なことになりますよ。つまり、シャーロットと名付けた時点で、大分市は平均寿命以上にシャーロットという日本猿を生かさないといけなくなったのです。

英国王室に由来した名前をつけると、飼育費用が高くなるのです。なぜなら、動物の名前に王室関係の名前をつけるということは相手国に対する畏敬の念を現す行為だからです。

JRAは、こうしたリスクのある馬名は認めていないはずです。シャーロットという競争馬が骨折して安楽死させた場合、英国で報道される危険性が高いからです。ワインや花ならともかく、生き物にVIPの名前をつけるリスクはここにあります。

龍馬や信長という猿が死んでも対して問題になりませんが、由来した名前の人物が在命中というのは非常に厄介なことなのです。

さらに政治家より厄介なのが、世襲国家元首です。オバマ大統領は辞任しますが、シャーロット殿下は辞任しません。英国は、女性に王位継承権がありますから、シャーロット殿下はずっと王位継承権があります(今、4位)。さらに英国王室の女性は平均寿命が90歳以上ある長命家系なのです。

パンダやコアラのような飼育費用が比較的高額な動物ならともかく、高崎山の猿にパンダ並みのVIP待遇が期待できるとは思えません。

しかも、高崎山と英国王室は無関係です。あえてシャーロットと名付ける必然性があったのか?。疑問しかありません。

まだ、日本中で祝賀ムードでシャーロットという日本酒や花、新種の菊、様々な命名がされ、英国王室に献上していれば、もちろん高崎山の猿の名前にシャーロットがあっても目立ちませんが、他がないから、目立ちまくるんですよ。

これは大分市長が左遷ルートの中小企業庁次長出身だからという理由で、果たして許されるのか?と思うのです。

慶賀を全面に出すなら、ともかく、時事枠でやるのは自治体運営上、軽率すぎると言わざるを得ません。

林雄介with,you。

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