林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と読書会「大学・中庸」(入門編まとめ)2。

じゃあね、大学の読み方。これは、何回も書いたけれど、入門編のひとははじめてだから、また、書きますよ。

1、岩波文庫の和訳を読む。これで、早い人は30分。遅い人でも半日で読めます。

ステップ1、は終わり。

ステップ2は、和訳→書き下し→和訳。この順番で、付箋を貼って、もちらるくなら、しおりより、付箋を貼って、合間、合間に読む。ポイントは、漢文は読まない。あと、大学は、「中庸」や「朱子による大学」がはいっていますが、読まない。量を増やすと、読書は続かないから。

読書会、入門の秘訣は、「漢文は読まない。和訳→書き下し→和訳」。で意味わからなくていいです。

古典は、実学じゃないから意味わかる必要なし。そもそも、「大学、論語孟子、中庸」の4冊を完璧に理解して、実践できたら、聖人ですから。
中国の歴史上でも、延べ人口の0.0001%ぐらいしかできた人いませんから。もっと少ないでしょうね。

大学とか、論語の意味が理解できて、実践できたら、聖人(天人の位、仏界では、仏の位)ですからね。できませんから。

大学のエッセンスは、「世の中を良くするために、勉強するんだよ」ということが書かれています。それだけです。エッセンスはね。あとは、具体例。

まとめると、1、和訳を読む。2、和訳→書き下し→和訳を読む。この作業をすると。

書き下しは必ず。読んで下さい。古典は、筆者と同じ境地の人間しか訳せません。日本人の学者で、大学の境地に到達している翻訳者は存在しません。ですから、必ず書き下しを読んで下さい。

まとめの古典とか、コンビニ本を読むなという理由は、「まとめた著者の境地が古典レベルではないから。」古典は、境地を高めるために読むものだから、意味だけ理解しても無意味。この原則が、李氏朝鮮はわからなかったから、衰退したんです。私がまとめても、私は孔子ではないから、やはり、本人の本を読むべきです。私が、仮に孔子の生まれ変わりであったとしても、生まれ変わりと孔子は別人。孔子のエッセンスを持ってはいても、孔子本人ではないから、「本人の本を直接、読むべきです」。ですから、本当は、ローマの古典は、ラテン語で、英語の古典は英語で読んだ方がいいんですよ。書いた著者の言語で読むのが正しい。

コーランが翻訳禁止だったのも、翻訳で意味も変わるし、境地が伝わらないからでしょうね。

はやし。

論語か、孟子あたりで、漢文を読みますが、「大学は、書き下しだけで構いません。読める人は。」
1、和訳だけ読んで意味をつかむ。理解できなくてよし。解説は読まない。
2、和訳→書き下し→和訳。解説は読まない。
3、和訳→書き下し→漢文→和訳。解説は読まなくていい。
4、和訳→書き下し→漢文→和訳。解説を読む。解説を読むのは、ステップ4の作業です。ですから、お願いしたいのは、和訳だけ読む作業と、書き下しも読むステップ2までの作業です。

6月は、D・カーネギー「人を動かす」文庫本(文庫再刊されました)
中級編は、「公務員の教科書(算数・数学編)」(林雄介、ぎょうせい)です。
ではでは。