林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ディプロマミル 有名人(検索)

ディプロマミルというのは、本来は、「楽勝」という意味です。単位取得が簡単な大学のことだったんですが、ペーパー大学というのができた。

ハワイのホノルル大学とかね。それを、社会学者が叩いていたんですが、ディプロマミルは定義がない。

私が新しい定義をだいぶ前にしました。「Fラン大学位」。
私も1個、ディプロマミルと見なしていい大学の学位を入手しました。これは、シーランド公国、「月の土地」、「ディプロマミル」と3つセットで、「マガジンランドの「政治と宗教のしくみがよくわかる本」のネタとして用意したのです。ディプロマミル批判の本だったから、「当初は、ディプロマミル批判の本で学位をとって、「と学会」から「トンデモ本功労賞」を狙うという計画もあったのです。

マガジンランドの本なんですが、「大学名」を明記していない理由は、「詐欺師が同じ方法で学位を取ったら、詐欺の幇助になるからです。」
悪徳商法の手口を批判した本なんですよ。でも、「健康博士」とか「教育博士」と書いてある本を買うでしょ?。ディプロマミルなんだけど。

警鐘メインだったんだけど、「哲学博士」を本物だと思っている人がいる。というか、大規模書店の哲学書コーナーに並んでるんですよ・・・。「ディプロマミル博士」と書いたのに・・・。「ディプロマミルそのものに対する認知度が低すぎる。」

次、欧米の学位制度の研究をして、次の本でも書きますが、「学位授与」のしくみが違う。例えば、英国は格差社会だから、大学は出世に影響しない。親の社会的ステータスの方が大事なんです。で、もう1つ、英国の大学院は博士号制度がない。あるんだけど、「学士の教授が多いんですよ・・・」。博士号を取って、教員にというのはドイツや米国、スコットランドの風習で、イングランドは学士から教授になる。ですから、ケインズはキャリアだけど、「学士」で教授になっているんです。

教員採用システムが違うわけ。国ごとに。中国とか、韓国とか日本だけなんだわ、博士号をありがたがるのは。ですから、英国の大学院も博士号コースはアジア人メインですよ。商売になるから、「英国の中堅大学が博士号コースを外国人向けにはじめたんです。」英国は、博士号の授与は王室にある。英国の学位も持っていますが、王室が発行しているんです。
英国の学位を持っている理由は簡単。しくみが違うから。

英国は、博士号を評価しないし、シンクタンクとかで働くなら、成績を見られる。なので、優、良の博士号は難しいんだけど、「可の成績の博士号」でいいなら、簡単に取れるんですよ、英語ができて、「早慶でも、東大でも、横国でも、一橋でも修士号を持っていたら。」で、英国のオックスブリッジに留学する人いるけど、「可」で博士号を取ると、記録が残るから、「馬鹿」の烙印を英国で押されますからね。

しかし、発行元が王室認可だから、正規の博士号は王室の認可いる。認可状出した王族を書くと「大学名」がわかるから教えないけど。
この話を、英文で書くと、「英国王室に対する侮蔑になりうるんですよ・・・」
。最初は、ペーパー大学を日本では、ディプロマミルといっていた。ところが、「国立大」や早稲田の公共政策大学博士のように、社会人向けに金だしゃ貰える学位もある。そもそも、学位の統一基準がないから、「Fラン大学位」という表現の方がわかりやすいと思う。特に、開発途上国、インドとかフィリピンの正規の国立大学で、Fラン大感覚で学位を発行しているところがないか調べたら、かなりある。

極端な話、「英文レポートを出したら博士号を出しちゃう正規の大学」とか、「日本語のレポートを仲介業者が英訳して、学位を出している大学」という調べ方だと、正規の大学にかなりある。この話を、学術論文にしたら、社会学博士をくれる大学もありますからね。

もう1つは、「日本できいたこともない、Fラン大卒って就職に有利か?」
米国も同じですよ。ハーバード、エール、MIT、序列があるから、ペーパー大学の学位は学歴としては通用しないんです。じゃあ、なんでディプロマミルが米国で問題になったのか?社会学者ではなく、ガバメント・スタッフだった人間として、分析すると、「ホワイトハウス・スタッフ」に数百人、ディプロマミルから学位をかった人間がいた。これが、ディプロマミル問題の発端です。しかし、「ホワイトハウス・スタッフ」の任命基準は、「政治任用」だから、「博士号いらないんですよ・・・」。

国連なんかは、目安として博士号相当職がある。ホワイトハウス・スタッフも、目安として博士号相当職がある。で、任命された学者とか、マスコミとか、文化人が、博士号を持っていなかったから、任命された時に買ったんです。博士号を買って、任命されたわけではないんですよ。修士号は、エール大とかプリンストン大の人が、米国でも「博士号」は研究者しか取らないから、修士までしか実務のエリートは持っていないから、有名大の修士号を持っている人間が、博士号を買った。で、プリンストンとか、エール大とかハーバードのMBAの人間が、「ペーパー学位」を買うことを想定していなかったから、騒がれたんです。

もう1つは、ディプロマミルで、ディプロマミルと認めている大学はない。
ですから、廃校になったホノルル大学とかならいいんだけど、ディプロマミル認定を出しちゃうと大学から訴訟を起こされるんですよ。

ネタで持っている人なら、「楽太郎さん」とか・・・。ネタ以外の人を名指しで、ディプロマミル認定しちゃうと、「名誉毀損」で訴訟を起こされる。
私も、ネタだから「シーランド公国男爵と並列で、ディプロマミルの博士号と書いて載せているんです。」しかし、シーランド公国を年配のひとが知らないから、「高度なギャグ」、「ディプロマミルの学位を持っている有名人をおちょくるために、書いた本でディプロマミルから博士号を貰い、シーランド公国男爵、月の土地」と並べることで、「権威なんかないですよ」作戦が、「シーランド公国を知らない人が、ジョークと思ってくれないんですよ。」

シーランド公国は、英国の軍人が破棄された海上要塞に勝手に住み着いて、独立した「自称国」。

同じように、カーネル・サンダースカーネル州に貢献すると名誉大佐が貰える。これの認定基準も大まかにあるから、「取れる」と思うんですが、「まじめに持っている人が喧嘩を売っていると思うから、難しい」ところです。
ドクター中松と「同水準でいいなら、私の方がたくさん博士号」持ってる、ネタとして。問題は、早稲田の公共政策みたいな正規の博士号があるんだわ、特に英国・・・。早稲田は母校だからネタですむけど、英国相手だとネタにならないでしょう?

はやし。