林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

GLAと幸福の科学。洗脳術とかいろいろ。

GLAというのは、「白装束」や幸福の科学の元ネタなんですが、GLA自体がマニアックな教団なので、幸福の科学とGLAの関係というのが、詳しくわからないんですよね。

大川隆法さんは、「守護霊を呼べるらしい」で、多くの本は、「守護霊は先祖霊」としていることが多い。

守護霊について調べてみると、1、先祖霊説。2、動物霊も含む説。3、本人の分魂説。だいたい、3つだと思うんですね。メジャーな説は。

だいたいは、ランクが高い先祖霊。で、江原さんかな?スピリチュアル系の人は、プラス、動物霊も含む場合がある。

幸福の科学さんは、「安倍首相とのインタービュー」に成功していますが、確か、「人間は、魂が複数あって、肉体がない魂が守護霊をやっていて、肉体がある魂と守護霊は別物?同系統の魂が守護霊と人間をやっているから、守護霊の意見が本人の意見」になると。たしか、そうだったはずです。で、これ、幸福の科学のオリジナルなのか?

幸福の科学はGLAと生長の家の影響が強いんですが、生長の家も守護霊は、基本先祖霊のはずなんです。生長の家は、大本分派。で、なんでか理由はわからないんですが、「右翼」系統なんですよ・・・。
大本は、軍部に弾圧されたけれど、生長の家は、軍人に信者が多かった・・・。元ネタは、大本。大本にニューソート自己啓発)やキリスト教をプラスしたのが生長の家。手かざしが世界救世教。で、大本は、金光教吉田神道伯家神道がプラスされたもの。ここからがややこしいんですが、開祖、出口なおが神がかり「国常立さん」が降臨した。で、国常立さんは吉田神道の主宰神。江戸時代には、ポピュラーな神様。ところが、大本皇大神は、天之御中主さん。これは、教祖の出口王三仁郎が伯家神道を学んだためと思われる。伯家神道の最高神が天之御中主さん。

で、「ス神(主神)」というさらに新しいのが出てくるんですよ。大本教の影響にあるか?どうかの1つの目安がス神。ところが、ス神は、黒住教に概念があって、金光教だったかな?別の教派神道が主神、最高神の概念として使い始めたと。

で、厄介なのは、大本も分派している。世界救世教も分派している。真光も分派している。生長の家も分派している。分派した時に、プラスαでなんかオリジナルにしたり、簡略化したりするから、例えば、完全にオリジナルな大本教世界救世教か判別ができない。初代から中身を変えてなきゃいいんだけど、分派した時に、中身を変えることがあるから。
 
で、結局、守護霊が分魂説は、幸福の科学のオリジナルなんでしょうか?
神智学かな?ニューエイジかな・・・。

旧宗教は、創価学会さんでも一応、根本経典は「法華経」なんですよ・・・。「人間革命じゃないですよ」。新宗教は、根本経典そのものがオリジナルで、ニューエイジ(自己啓発の元ネタ)とか欧米の新興宗教が入っているから、組み合わせが無限大。なんかベースが合って、そこにプラスα。

法の華みたいに、はじめから詐欺のところは、「経典が外注ですからね」。

マインド・コントロールとか洗脳の怖いところは、やってる側がマイコンの意思がないことがある。で、セミナーは集団催眠状態。「寝させない。」「判断力を奪う」。この2つがポイント。自己啓発でも同じことをやる。
なので、中に直接、入って調べるのはかなり危険なんです。

オウム真理教も、死刑にせずに「世界中の学者で、具体的な洗脳のやり方の研究をしたほうがいいんですよ」。ナチスの解明実験で大変なことになったけど(スタンフォード監獄実験。ミルグラム実験)。

特にスタンフォード監獄実験は、監視役の教授が「被験者が異常行動をしめしても、実験をやめずに、被験者の家族が弁護士を連れてきて、やめさせたんです。」実験の観察者も「異常行動を示したわけです。」

手口がわかっている人間でも、精神状態がおかしくなりえるから、危険なんですよ。

はやし。