林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

宮澤賢治と父の対立。

宮澤賢治と父の対立。日蓮宗って、「正しい行い」をすすめるよね?

賢治の家って、「質屋」なんですよ。そうすると、質屋をたたんで、働けと賢治は言ってるわけ。

だから、喧嘩になったんですよ。法華経信仰の問題ではなく、「質屋」をたためという対立。で、息子は生活基盤が安定していない、本も自費出版、ころころ職もかわる。

親父が、「質屋」をたためるわけないじゃないですか?

賢治がベストセラー作家とか実業家で、親が働く必要がなかったら、質屋をたたんで、日蓮宗信仰をしていたでしょうね。

浄土真宗か浄土宗か忘れましたが、「馬鹿息子、職業不定、わけのわからない日蓮宗にはまって、質屋をたためという。」
客観的に見て、「父親が正しいですよ。」

賢治に社会性がないんです。まだ、学業を極めて、帝大農学部教授、あるいは帝大文学部教授、あるいは農水省でも大蔵省でもいいですよ、官僚で、一族が生活に困らない社会的な基盤を賢治が持っていたら、「対立」なんか起こらないですよ。

社会的基盤もなく、職業も不定、で、宗教狂い、「親が相手にすると考える方がおかしい。」
岩手の金田一京助。東大教授ですよ。もし、宮沢賢治が、金田一京助だったら、「父親、日蓮宗に改宗したと思う。」

東大で教えてるから、「岩手から出てきて、東京で住みましょう。あ、日蓮宗に改宗しましたから、お父さんも改宗してください。」で終わり。

賢治の社会的基盤がないから、対立するんですよ。

はやし。