林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ナポレオンヒルの成功哲学を読んでも成功しない理由。

ナポレオン・ヒルというのは、長いんですけどね。ノート式や短いのも出てるんですけど、結局100万以上する教材を買わせるためのパンフなんですけどね。

大学時代に10冊くらい読みましたけどね。批判する時は、基本は全部読んで批判しますから。ドクターコパも100冊読みましたよ。船井ゆきおも、大学時代に100冊ぐらい読みましたよ。似たようなことしか書いてないけど。
大量に読んだ中で、弊害が少なくて、使えるものを紹介しているんです。金持ち父さんシリーズも何冊か読みましたけどね・・・。勝間さんの本も読みましたけどね・・・。

D・カーネギーでも何冊も本を出していますよ。しかし、かなり分量がある。で、普通の人の幸せを考えた時に、「D・カーネギーの本を全部読み、活用できるか?」というと難しいと思う・・・。使いこなせるなら、カーネギーでも、スマイルズでも全部読むべきです。しかし、読めないですよ。

ナポレオンヒルでも1冊500ページある。だいたい300ページ前後の本を10冊も読めるんかいな?と思うのです。土日で、1冊読める人ならいいけど・・・。かなり読解力や理解力がないと無理ですよ。フォトリーディングとか速読って疑似科学だから、キーワードしか頭に入らないし、専門書でやるの無理ですよ。フォトリーディングのインストラクターかなんかに大学の友人がなってましたけど、その人も優秀な人だから、MBA程度の知識がはじめからあるから、フォトリーディングで読めるだけで、ない知識が増えるわけではないんですよ・・・。

カーネギーでも「人を動かす」と「道を開ける」に絞って、半年に1回読んだ方が役に立つと思う。実用的だし。読めるなら、リーダー論とか話し方教室とか書いてますよ。しかし、覚えられないから、だったら、2冊に絞って、年に1回、半年に1回、読み続けた方が活用できますよ。あれ、簡単な本ですけどね、10回、20回、読まないでしょ?。教科書、小中の教科書を100回読んだら、だいたいの知識は身につくんだけど、それができる小中学生って、どれくらいいるんでしょうね?

英語、中学の英語の教科書をCDで聞いて、100回音読したら話せますよ。しかし、実は落とし穴があって、CDの発音がインターナショナルじゃないんです。アメリカの標準英語なんです。ですから、1番金がかからず、確実に英語で話せる方法は、「カナダ、テキサス、NY、カリフォルニアイングランドスコットランド、オーストラリア」、10人くらいの訛りのある英語で同じ教科書のCDを作って、それを100回ずつ千回音読したら、話せますよ。英語のヒアリング教材が使えない理由は簡単。英語は訛りがあるから、録音した人の訛りを覚えちゃうから。だから、CNNとかを聞くという方法が出てくるんですが、英語の教科書で十分なんですよ。ただし、いろんな発音で覚えないと、他の訛りを聞き取れない。それだけですよ。

日本人でも、関西弁や東北弁で何言ってるか?わからないでしょ。同じです。英語も方言があるから、方言ごと覚えたら、BOOKでも違う発音をしている。それを覚えたらいいわけです。

標準語で話す日本人なんかいないでしょ?。日本人が一番、聞き取りやすい英語って、インド人の知識階級の英語ですよ。英語のネイティブではないから、日本人の英会話教室の日本人同士の英会話と同じレベルの英会話だから。で、英国の植民地だったから。微妙に米国英語が通じませんけどね。

ナポレオン・ヒルなんですけどね、大学時代から違和感があったんだけど、何が問題か考えてね、「マスターマインド」、専門家の意見を聞くという部分をみて、問題点がわかった。貧乏人や学がない人間でも、専門家を使いこなせばいいという部分が、根本的に間違っている。だから、低学歴な人に売れるんだけど。

「相手に対価を払う」と書いてあるんだけど、価値観が違うから、学がない人は専門家に得られた知識に見合った対価を支払えない。ですから、一方的に、「盗む形」になる。搾取ですよ、智恵の搾取。
ですから、「ビル・ゲイツ」とか「三木谷」さんみたいにハーバードの人ならある程度、活用できるかもしれない。それ以外の人がナポレオン・ヒルを読んでも、「適切な対価の金額」がわからないから、搾取になる。だから、結局は、成功しないんですよ。そもそも、情報盗まれるのを専門家は嫌がるし、プライドが高い職種の人たちだし、だいたい同じレベルの人しか交友関係は築けないから、そもそも教えてくれない。親切で教えても、インテリ同士のお付き合いの仕方を知らないから、すぐにきられる。

大儲けのヒントになるアイデアだったら、その儲けの半分をしはらわきゃいけないんだけど、「払わないでしょ」?だから、続かないんです。
歯医者、他の歯医者で治療したら無料ですよ。お互い無料で治療しあうから。「お付き合い」というのは、同じものを提供できないと成り立たないんです。

ナポレオン・ヒルはね、「ブラック企業のやり方」なんですよ。いかに相手から搾取するか?喜んで、ただ働きさせるか?のノウハウだから、「天地の法則」に反した本なんです。

うさぎの名前を、近所の子供につけて、それでオーナー制にして世話をさせたとか、名誉欲の悪用でしょう?。モンドセレクションと同じですよ。世界遺産とかモンドセレクション

勲章というのは、栄典があるから、価値があるんです。これが理解できないわけ、ナポレオン・ヒル自身が低学歴だから。勲章そのもののために死にませんよ、勲章に年金や昇給がついて価値が出るんです。

徳川家康からの刀の恩賞、領地安堵がセットで価値がある。これ、刀やるから、無料で働けって言ったら、1日で謀反が起きますよ。滅私奉公って嘘ですよ。「終身雇用で、将来昇進と引き換えに働くのを滅私奉公」という。
派遣とかパートで、将来保障がない場合は、滅私奉公はありえない。

滅私奉公って言ってる人間は、私利私欲の塊。自分でやるならいいけど、他人に強制する。自分は働かない。確実に無間地獄に行きますよ。神○川にいたけど。3代以内に子孫が滅びますよ。

鎌倉幕府のご恩と奉公。領地を与えるかわりに武士が働く。で、領地がなくなったら契約解除だから、幕府を潰していいんですよ。これが、奉公の意味。ノブレスオブリージェも馬鹿が勘違いしている。あれは世襲貴族を正当化するための概念ですよ。官僚や政治家にノブレスオブリージェなんか適用できないんですよ。貴族が不労所得をえて、普段、働かないかわりに、戦争の時は、戦闘で戦えという意味です。ライオンのオスも狩りをしない。しかし、他のオスに縄張りを奪われたら、野垂れ死にするんですよ。ヒモだから。

ギリシアは奴隷制。ローマも奴隷制だから、市民は命がけで戦うわけ、負けたら奴隷にされるから。これが、ノブレスオブリージェの本来の意味ですよ。「普段、働いてないやつの話」をしているのです。

ですから、ナポレオン・ヒルでも、「搾取のノウハウ」だから、繁栄しないですよ。こんな著名人が活用しましたと書いてありますけどね、半分以上、魔界の住民になっている。魔界にいったかどうかは、永続性を見ればわかるんです。短期的に繁栄しても、長期的に潰れたり、子孫が滅んだりしたら、「やり方が間違っている」ということです。

邪気の具体的な正体はこれ、黒魔術の想念術ですよ。

はやし。







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