林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介 アグリビジネス(検索回答)

林雄介のアグリビジネスってあったら怖いですけどね。

一般的には、多国籍アグリビジネスを取り上げています。国内ONLYの場合は、「アグリビジネス」という言い方ではなく地域振興とか産業振興を私は使います。種子産業やサントリー青いバラみたいなのは、確かにアグリビジネスなんですが、日本は国や自治体の試験場が品種改良をやってきましたから、種子産業を民間企業に牛耳られていないんですよ。

サカタのタネかな?。小さいですよ。カーギル、デュポンみたいな多国籍アグリビジネスは、数兆円規模、三井物産とか三菱商事規模なんですよ。カーギルは上場すらしてないから、売り上げ不明だし・・・。

で、日本人は種子産業を牛耳られる怖さを知らない。農薬。ラウンドアップというトウモロコシ用の農薬があって、ラウンドアップで枯れないように品種改良したのが遺伝子組み換え作物のルーツなんですよ。で、南米とか米国の7割だったかな、デュポンのタネを使っていますから、遺伝子組み換えですよ。小麦、トウモロコシ、大豆は、多国籍アグリビジネスが種子から販売までやっている。2、3社で独占してますからね。

昔、農協に逆らうと流通を農家は止められた。同じように、2,3社しか種子や穀物売買の会社がないから、選択肢がない。で、タネは、メンデルの法則で同じものを親から作れないから、農家が自前で種子を作れないんですよ。日本は、国や自治体が改良して、配ったから、知的所有権の問題が曖昧になっていますが、欧米は種子の特許があるから、農家レベルで品種改良なんか無理ですよ。原種から作ればいいけど、原種そのものはほとんど、穀物がとれないから。

安全な穀物って、日本の米だけ。日本の米は自治体が国が品種改良したから、多国籍アグリビジネスが手を出せない。だから、TPPで米作を潰そうとしてるんですよ。トウモロコシや大豆は、輸入量を考えると必ず、遺伝子組み換えがある。

はやし。