林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

カーネギーの漫画・・・。

「人を動かす」とか「道は開ける」の漫画版が出ていました。さらに、「人を動かす」を読んで人が動かせた、みたいな「どこのもしドラ?」みたいな本が出ていました。

微妙・・・。「人を動かす」は、読めばわかるし・・・。まだ、ドラッカーは簡単ですが、長いから解説書や漫画が出るのは理解できますが・・・。そのうち、漫画で読む「斉藤一人」とか漫画で読む「ビリギャル」とか出てきそうですね・・・。

「人を動かす」や「道は開ける」を読む読解力すらない人間が、ビジネス書を読んでも成功するとはとても思えません・・・。

学問のすすめ」の漫画版もありますが、「あれ、福翁自伝の漫画版」ですよ。学問のすすめのエッセンスは、「人間は平等だけど、実学がない人間は貧しくなるから、勉強して立身出世しなさいよ」です。で、学問のすすめは、発禁レベルの差別表現がある。最初に富める者と貧しきものの具体的な職業描写があって、人足とかは勉強してないから、「位低きもの」と書いてるんですよね・・・。そのうち、発禁にされると思うのですが、おそらく差別のあたりやが、「学問のすすめ」の原書を読んでいないからでしょうね。

学問のすすめは、お金がなければ、「ネットで検索したら、慶應青空文庫に載ってないかな?」
1章だけ理解すればいいです。もともと、薄い冊子のパンフとして1章ごと売られていたのが、「諭吉の予想以上に売れたので、ダラダラ続き書いただけですから。」

1章に、エッセンスは書いてある。「人間は平等だけと、実学してない奴は、貧しいから、勉強して金持ちになるように。」平たく書くとこうなる。

自助論がブームになった時代ですから、「学問して、立身出世する」というのが1つの文明開化のブームだったんですよ。しかし、明治時代に大学、あるいは高校にいける人は皆無。そして、中学でも相当優秀。
小学校までですからね、義務教育は。

大学って、先月の読書会のテキストの「大学」の意味そのままです。
最高学府という意味。いい時代なんですよ、受験すれば、大学にいけるわけだから。

はやし。