主要国だとない。
官僚制というのは、貴族制度に対抗してできたものです。ですから、中国は豪族(世襲貴族)と皇帝の家臣団(官僚)が対立していますし・・・。
欧州は、フランス革命後、「国家行政学院」を設立して貴族制度廃止で行政を運営する人間を育てましたし・・・。
狭義の官僚は、国から給料をもらっている人。江戸幕府だと旗本とか御家人。で、官僚は試験採用。古代ギリシアも直接、民主制だけど公務員はいたし・・・。共和制ローマ、ローマ帝国でも公務員いるし・・・。
中国共産党は、共産党と公務員は別枠だけど、出世したら公務員が共産党員になるし・・・。
米国も試験採用の公務員が大多数。幹部だけ政治任用。
官僚というのは、国に直接雇用されている人。官僚の対抗勢力は貴族だけど、今、貴族制の主要国ないし・・・。
官僚の対義語を政治家と勘違いしていないかな?政治家は、直接選挙で選ばれるから、行政サービスをやる人間は絶対に必要だし・・・。
昔だと、両班制度の朝鮮が官僚制じゃないけど・・・。世襲貴族の対義語が官僚制。そういう意味では、江戸幕府も世襲貴族が統治者だし・・・。
試験任用ではない政府の高官は、貴族。だから、試験任用をやっていない国しかないけど、「いま、公務員試験がない国ってあるかな?」
もう1つは、官僚は決定権はない。昔は、皇帝が決定権を持っていたし、日本は国会が決定権を持っているし・・・。
官僚が法律案を作っても、国会が否決できるし・・・。だから、米国は大統領に法案提出権を認めていないでしょう?。日本は内閣に法案提出権があるけど・・・。
英国は、国王が形式上は、主権を持ってるから。日本は英国モデルなんだけど、英国が憲法を作っていなかったから、ドイツ型をまねて失敗したんですよ。
日本は、英国をモデルにして明治以降国を作ったから、明治政府でも、天皇は主権はない。形式上の主権しかないんですよ。英国モデルなんだけど、プロイセン憲法を条文化して、わけのわからない統治機構になったんです。
はやし。