林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

いろいろ検索があるんですが、共通項。

検索回答の前に2つお話しようと思います。

MBAと上司の話。

まず、「アホな上司をどうしたらいいか?」というご質問ですが、これは過去、何回か回答しましたし、私の本でも書きました。

で、相手の苦手な人間や上の人間を押さえるというのは、基本です。

次、組織人は「上司を大事にすべき」です。セクハラとかパワハラは弁護士や裁判所の仕事なんですが、あるいは人事院労働基準監督署の仕事なんですが、「上司にアホ」とか「馬鹿」という思いを抱いていると伝わりますよ。で、年功序列組織でも、「馬鹿に馬鹿」って念を送ったら、「もっと馬鹿になりますからね。」(ここ凄く大事)。

劉備孔明の場合、どう考えても劉備は「馬鹿」です。しかし、孔明劉備を馬鹿にしたことはないんですよ。孔明の念力で、「劉備が馬鹿」と念じたら、救いようのない馬鹿になるでしょうね・・・。

ですから、「上司は尊重する。」、多少馬鹿でも、なるべくいいところを見つける。これは、組織人の仕事なんです。部下が上司を見下したら、絶対にダメです。

目上との関係って、「親子関係の投影」なんですよ・・・。
新入社員と課長って、22歳とすると親が25歳の時の子供なら、47歳、親が30歳の時の子供なら52歳かな。官公庁だと、課長の上の次長か審議官クラスですけどね。

今、核家族化で、お年寄りと接する機会が減ってきたんですが、年寄りと子供を仲良くさせた方が良いですよ。子育ての秘訣。

モノは与えさせたらダメ。中国の一人っ子政策で失敗しているから。
目上って、70歳、80歳、90歳の人たちでしょう?そうすると、祖父母世代に可愛がられていたないと、70歳、80歳、90歳、世代と接する方法がわからなくなるんですよ。お年寄りも弱点はありますよ、「死ぬ。」私の最初の支援者、生き残りいませんよ。最近、私が焦らなくなったのは、初期の支援者の財界人が死に絶えたからです。私が大学生の時に、60歳後半から70歳のワンマン経営者が支援者になってくださったから、すがすがしくあの世で「支援者」をやっておられますけどね・・・。

自分より、若い支援者を増やさないと、支援者の寿命との戦いが永遠に続くわけです。

話を戻しますが、「上司は尊重する。」。で、もし組織に尊敬できる上司がいなかったら、「林雄介教」に入信すべきです。しかし、基本は、職場でプチ尊敬できる人をみつける。そうしないと、歴史上の偉人とかと仕事してるわけじゃないんで、職場で浮いたら、結局、組織人は仕事ができないでしょう?これが上手く伝わってないなと思って。

信念を持つ。「上司というのは、必ず、自分を出世させてくださる、尊い存在なんだ」この信念があるから、私は偉い人と誰とでも仲良くなってますよ。

頭の良さって、上司に求める必要はない。目上は、「自分を引き立て、出世させてくれる尊い存在である」。人事権を持ってるわけですよ。人事権を持ってるから、出世させれますよ。上司はね、部下には絶対に、自分が上にヨイショしている姿なんか見せませんよ。

後藤田警察庁長官。佐々さんなんかの本だと厳しい人にかかれてますけどね、上にいけたということは、もっと目上に可愛がられていますよ。
田中角栄に引き立てられて、政治家になったんです。ですから、ゴルフでもね、「必ず、田中角栄のボールを持って行って、OBしたらグリーンを見に行って、ポケットに入れてた予備のボールをホールに入れて、「総理、ホールインワンです」っていえる人。それできないひとが次官になったら、役所の仕事が止るんですよ。

官僚から、政治家になって副総理までやった人だから、後藤田さんは、「ゴマをすれる人。」局長までは、能力で昇進するんです。それ以上は、「ゴマをする力が求められる。」
これは、必要なんです。まず、次官は財務省から予算をもらうために財務省にゴマをする必要がある。法案を通すために議員や大臣にゴマをする必要がある。で、政治家は、国会を通さなきゃいけない。
原案や法案なんか課長補佐までしか作りませんよ。だから、私が法案や予算の作り方の本を書けるんです。課長以上の仕事は、「政治家にゴマを
すって、法案を通すこと」だから。課長以上の仕事は覚える必要はないから退官したんです。それは、大学までに覚えたから。ですから、首相でも大臣でも大学時代に、遊びに行ける中だったわけです。コネなし。直接、仲良くなったんですよ。

はやし。