国は権力を必要以上に持ったらダメなんです。
宮沢喜一や竹下登が、首相の仕事は権力の乱用をしないことと言っています。戦前、日本には内務省があり、警察官僚が国民の生活を監視していました。憲兵は、京大生でも知らない人がいたんだけど、東條首相が悪用したんです。それまでは、憲兵は国民生活監視をしたり、東條首相の政敵を捕まえたりしていないんです。
共産党を捕まえていたのも、内務省の警察官僚ですよ。国民を直に管理、監視していたのは軍人や憲兵ではなく、内務省の警察官僚なんです。ですから、私の初期の役所の本でも内務省復活は阻止すると書いてあるでしょう？。
内務省みたいな国民生活を直接監視する役所を作らせたらダメなんです。私は統制経済官僚ですから、規制緩和には反対しています。規制緩和すると事後取り締まりのためにマイナンバーみたいなのが発達するんですよ。事前規制をかけるかわりに、国民を直接監視できる制度を作らせたくないのです。国に権力を乱用させないのが権力者の仕事だと思います。権力はあっても、行使したらダメなんです。
はやし。
