林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

関羽型の上司、張飛型の上司の扱い方。

関羽型の上司は、部下に優しく上に厳しい。
張飛型の上司は、部下に厳しく、上にへつらう。歴史上は、そうみたいですよ、三国志演義の方ではなくてね。

関羽の厄介なところは、「義」に厚く、落城しそうでも降伏してくれないこと。
張飛型の上司でしょ?部下から嫌われるのは、実際に部下に殺されているし。こういう人は、例えば、課長が張飛型の上司なら、部長や役員と親しくなったら、役員や部長が怖いから、めちゃくちゃなことはできない。目上に弱い人間は、一番上から仲良くなったらいいんです。

私の目上って、基本的に怖い人が多いんです。なんで、こんなに怒られるのかな?と思って。毎日、怒られていましたね。半年後かな?理由がわかって。経済職なんですよ、私の上司というか先輩達。

で、経済職は、「法律職以上に法律に詳しくないと昇進差別されるんです」。うちは、上が厳しかったから法律の本を書けるんです。逆に、そうやって昇進していないと、やはり課長から地方農政局長に飛ばされて、局長以上に昇進できないんですよ。

課長で、私より法律実務能力が低い人いますからね。局長以上には、昇進させないけど・・・。で、怖い先輩は「海外に絶対に留学しない派」だったんですが、「本省の課長になる前に海外にいかなきゃいけないから、米国領事になってました(若いうちなら留学ですむけど、課長前ポストだと、先進国の領事クラスしか残っていない。留学した人間は海外に行かないから、留学を避けると先進国の大使館の一等書記官とか領事しかポストがなくなるんですよ・・・。)」

部下に厳しくといっても、仕事を覚えさせるタイプなら、下手な小細工するより、仕事を覚えたほうが早いですよ。法律は、コミュ力関係ないから。
職人芸だから。立法業務は最低限の能力だから、政策力とか、コミュ力は基礎能力があってのことですよね。予算はみれば、誰でもできるから。
予算とか政策評価は経済職だから得意なんですよ。みればわかるから。

国会で法案のチェックをしないから、役人側で制作ミスしたら、ミスしたまま可決しますからね。国会の怖いところは、法案のチェック機能が働いていない。官僚出身の議員でもチェックしてくれないし。
で、官僚出身の議員でも在職中に法案を作成していないと、法律は作れないですよ。農水省OBに限れば、大村愛知県知事は、食管法改正のチーフだから、たぶん、法案いじれるけど。法案畑の人は政治家にならない人も多いし。法案畑は正確が几帳面になるから、政治家に向いてないんですよ。

はやし。