林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

判例はストーリーで覚える。

いろいろな試験に判例が出ますが、結論だけ暗記なんか出来ませんよ。

今月と来月の林雄介と読書会のテキストは「公務員の教科書(算数・数学編)」(林雄介、ぎょうせい)です。数学や経済の方程式がなぜできたか、事件を書いてあります。私は経済学をやったんだけど、数式を意味もなく覚えられないから、経済学説史で覚えたんです。

背景がない理論なんか、ないんですよ。

判例も、最高裁のHPには全部載っていますし、長いストーリー式の判例が本になってますから、事件で覚えるんです。記憶の引っかけ材料になるし、背景がわらかないと、なぜそういう判決になったか?理解できない。富山大学単位認定裁判も、事件当時は地方国立大は大学院が認可されていなかった。これがポイントなんです。学部の教育権は大学にあるが、専攻科の教育権は大学にないんです。これは、地方国立大が大学院認可がされていなかったから、大学院の勉強を専攻科で履修させていたという時代背景知らないと、判例の意味がわからないんですよ。

はやし。林雄介。