いつもありがとうございます。林雄介です。
さて、福島原発の補償問題の本質は何なのかというと、「政府の信用力」が変動することだけです。福島原発を助けないということもありです。ただし、福島原発は一つの前例になります。
被爆者も出るかもしれない、健康被害もあるかもしれない。しかし、東電に任せてもよいのです。
ただし、今後、原発や危険施設の受け入れを地方は拒むでしょう。原発で雇用が生まれて補助金がおりても、日本政府は万が一の場合に助けませんよというメッセージの伝達になる。
どこまで、福島や周辺自治体を助けるかは、政府の信用力が変動するだけです。昔は、政府の信用力がなかったから、紙幣は金と交換できたでしょう?
国債や原発、紙幣に担保をつけなければ発行できなくなるだけのことです。
政府が信用をなくせば、最後は紙幣が紙切れになりドルや物々交換をするだけです。65年前の日本がそうでしょう?
ですから、福島原発で、政府の信用力が変動しますが、いつも言うように、歴史的に一番、「信用できないのは国家」ですから、信用力が低下しても問題はないのです。
社会秩序が守られなくなり、あとは経済政策、特に金融政策は効力が限りなくゼロになります。
私は政府の信用力は、日本の発展とは全く関係ないと思っています。
世界が信用しているのは、日本人の勤勉さや誠実さであって、日本政府ではない。ですから、日本政府の信用力が低下しても、日本人の信用力が低下するとは思いません。
政府の信用力が低下したら、国債に担保をつけたらいい。「備蓄米1トン」とか「わけあり国産農畜産物」とか…。国が、「わけあり農畜産」をネットで特売したら相当、恐いですが…。
林雄介with,you。
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