林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

米国連邦司法省が、Googleに課徴金300億円。(=^▽^=)Googleブックは…。

いつもありがとうございます。元官僚の開運アドバイザーの林雄介です。
(=^▽^=)

Googleは、アメリカでの薬の掲載広告に違法行為があったとして課徴金をアメリカの連邦司法省に支払うことになりました。アメリカはペナルティ的に莫大な罰金が課せられます。この課徴金は社会的制裁や見せしめ的な金額ですから、実際の違法行為に対する経済的利益よりはるかに高額な金額となります。

今回、印象的だったのはGoogleは、世界中の本を著作権者に無断でスキャンして検索できるサービスを開始しました。これに対して、米国作家協会が集団訴訟を起こしたのですが、厄介なことに集団訴訟に参加していない海外の作家も裁判結果に拘束される結果となりました。アメリカの覇権国家の裁判制度は異常です。当然、私の本もGoogleに無断スキャンされています。日本の著作権団体である日本文藝家協会等もアメリカ作家協会と交渉しましたが、結果的に、Googleの極めて違法性が高い和解案を受け入れることになりました。もちろん、個別にGoogleと裁判もできますがアメリカでやらなければいけないため、私がベストセラー作家であればGoogle相手に100年裁判をやりましたが、残念ながら訴訟費用がないために和解するにいたりました。Googleブックの最大の問題点は、著作者が生きていても絶版になった書籍はGoogleが自由に商業利用できるのです。そして、世界中の作家から問題視されているのは、絶版かどうかの判断をするのがGoogleなのです。著者が生きているにもかかわらず、著者の意向を無視して無断スキ
ャンした本を商業利用するのです。
このトンデモ和解案がなぜ、和解であり、Googleはアメリカ連邦司法省には300億円もの課徴金を支払うのか理解に苦しみます。しかし、Googleは世界のトップシェアの検索サイトであり、作家側がブログ等で抗議し続けると検索からの締め出し、いわゆるGoogle八分にされるため、Google著作権侵害行為が表面化しないのです。

林雄介with,you。

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