いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)
私自身は、性悪説は嫌いなので、読書会のテキストに入れるつもりはありません。また、基本的には厳罰主義も嫌いなので、韓非子等もテキストにする予定はありません。
ただ、社会全体のモラルが低下すると織田信長とか始皇帝とかプーチンみたいな恐怖政治じゃないと国の統治ができなくなるのです。
一回、恐怖政治をやると織田信長よりはまだまし的なノリになるので、社会全体のモラルがあまりに低下すると、歴史的に恐怖政治で統治する人間が必ず出てくるのです。
しかし、冷静に考えれば旧約聖書のヤーベやコーランのアラーは恐怖政治です。中近東で、社会規範を守らせるには、「石うちのような、残酷な刑罰でしか社会規範を守らせることは不可能だったのです。
また、ローマ帝国やギリシアが滅びたように、自由にやらせ過ぎると、社会規範を守らず、権利だけを主張し、義務を履行しない社会の構成員が必ず出てくるのです。
性善説で社会が統治できなくなると、歴史的に古今東西で性悪説に基づく厳罰主義でとりあえず社会規範を守らせてきたのです。
また天は善悪を超越しているので、長期的に見て、悪人に天下を取らせた方がいいと判断した場合、善人を殺すこともあるのです。楠木正成や上杉謙信は天の意思で殺されているのです。
上杉謙信と織田信長が直接対決した場合、必ず上杉謙信が勝ちますから、上杉謙信を殺したのです。上杉謙信は戦国時代にあって、義と正義を貫いたという手本として生まれてきた人間ですが、織田信長は天下統一のために生まれてきた人間なので、善悪を越えて、先に上杉謙信を殺したのです。悪人に対抗できる善人が生まれてきても、長期的に悪人が必要な場合、善人を殺すこともあるのです。天は善悪二元論で動いてはいないのです。
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