いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)
オバマ大統領の２期目の中間選挙があります。上院議員の３分の１、下院議員の全員の入れ替えがあります。米国は下院議員の任期は２年です。
近年、大統領の所属政党（オバマは民主党）が中間選挙で議席を増やしたケースは皆無です（９，１１テロの中間選挙はブッシュ共和党が勝利）。中間選挙前の空爆が恒例行事となりましたが、オバマ大統領の中途半端な介入でイスラム国やシリア情勢はむしろ悪化したと受け取られています。
なので、１１月の中間選挙は、上院、下院とも共和党が過半数を取る可能性が高いのです。この場合に、問題になるのは、ＴＰＰはそもそもオバマ大統領の思いつきで米国が加盟し、日本が加盟することになったものの、米国と日本のＴＰＰ交渉の決定権はオバマ大統領にはなく、議会にあるということです。さらに、米国は、判例で国内法と条約が同等の立場にあります。日本は、条約を国内法で覆すことはできませんが、米国は条約締結後に、米国議会で法律ができれば、条約を覆すことが可能なんですよ。
現実的には、日本相手に、締結後の条約を米国議会が覆すことはないとは思いますが、他国相手には条約締結後に国内法で条約を覆したことはあるんですね。
そうすると、中間選挙でオバマ民主党が、議会の過半数を取れなかった場合、ＴＰＰ交渉は可能なのか？ということです。米国大統領は、議会には拘束されます。日本みたいに議院内閣制の国じゃないから、議会が反対した場合、米国のウィルソン大統領が国際連盟の設立を立案したけれど、米国は議会に反対されて国際連盟に加盟できなかった的なことが起こるんですよ。
米国は大統領に法案提出権を与えていないし…。
中間選挙の結果次第では、ＴＰＰそのものがどうなるかわからないと思いますよ。
林雄介ｗｉｔｈ，ｙｏｕ。
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