林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

自治体制作アニメが勘違いしていること。ガルパンに学ぶ。

自治体主導アニメは、「こけたもの」の方が多いんですよ。

大洗を舞台にした、「ガールズ・アンド・パンツァー」も、直販売に結びつくかといったら怪しい。

例えば、私は、「生徒会長の角谷杏」が好きです。ですから、角谷杏が食べている干し芋は買いました。で、クリア・ファイルも買いました。これは、大洗の商工会がやっている直販です。

しかし、「生徒会メンバー」の「カワシマのキムチ」や「ダージリンさんの日本茶」を買おうとは思いません。

そもそも、ダージリンさんが飲んでいるのは、「午後ティーのミルク」です。(サンクス・キャンペーン、午後ティー担当はダージリン)。

まず、アニメで根本的に勘違いしていることがある。個別のキャラにファンがつくんですよ。角谷杏といえば、「干し芋」と「戦車型とんかつ」です。

1年生メンバーは、「ハムカツ」。ネットグループは串かつ。
あんこうチームは、「手作りとんかつ」。アヒルさんは「かつサンド」。

ダージリンは、ミルクティー。カチューシャは、「ボルシチ」。
アンチョビは、「ナポリタンの鉄板焼き」。

担当が違う。

エヴァンゲリオン進撃の巨人でも、キャラにファンがつくんですよ。
ワンピースも。

昔、冠番組のドラマがあって、「スポンサーがお屠蘇メーカーで、殺人現場で、ブランデーを飲んで死んでいたのが、お屠蘇」に変えられたりすると。話がごちゃごちゃになるわけ。

コンビニの販促用、クリアファイルでも、キャラの人気差が反映されます。
作品そのものが、売れるものが限定されてくるんですよ。

ひぐらしのなく頃に」と岐阜県がコラボしても、「売るものがない。」
ひぐらしで出てくる食べ物は、「おはぎ」(針入り)とエンジェルモートのスイーツだけ。ストーリーがないものは、売れない。ですから、「ひぐらし五平餅」とかなんでの?世界なんですよ。

岐阜市。地元民は「鵜飼いなんか行かない。鮎も食べない。」
アニメの舞台にして、女子高生が「鮎を食べている」というのは無理がある。
グルメ・モノって「池波正太郎」が書いていますが、「江戸ですよ、東京。」

浅見光彦、実家がある西ヶ原で買うのは「平塚亭のだんご」ぐらいですよ。あとは買わない。

地域の名産品とキャラを結びつけること自体が無理が出てくる。

エヴァ綾波、「ニンニク・チャーシュー、肉抜き」。
名探偵コナンに、「食べ物なんか出てきますか?」

もう1つ、聖地巡礼は日本中から人が来る。そのときに、平均的水準以上のものを出せるのか?大洗はもともと観光地なんですよ、あそこはアンコウ鍋があるし。

もともと、平均点以上の「食べ物なりの提供」をしていないと、逆に、「悪口を全国区でかかれますよ。」
グルポン。おせち事件がありました。グルポンは、1回、利用させて、リピーターを作るための広報システムです。

リピーター化させるのって、すごく難しいんですよ。

宣伝で、お客を呼んで、「平均値」以下のものを出したら、二度と来ない。

「東京って、東京のものを食べていない。死海の塩とか世界中のものが入ってくる。」

うどん県、「糖尿病罹患率2位。1位は徳島か?」うどんの糖質が高いんですよ。箱根、殿様商売してましたけど、「ついに火山がきれたわけ」。

温泉があるということは、火山がある。火山が噴火したら、温泉街なんか一発で駄目になるんですよ。

外国人観光客も厄介。ミシェランも厄介。三ツ星は大丈夫なんだけど、それ以下のお店は、一見さんが増える。で、一見さんが増えると、常連が減る。常連さんをつなぎとめながら、新規のお客を増やさないといけないんですよ。

インディーズ。メジャーになったら、ファンをやめる人もいる。

マニュアル化できない。一見さんを増やして、危ないなあと思ったら、常連さんを戻す方向に変えたり、臨機応変にかえなきゃいけないから。

林雄介という人から何を学ぶべきかといえば、「状況判断力」。
今は、新規のお客さんを増やさない方がいいとか、新規を増やすべきとか、そういう微妙なさじ加減が重要なんです。ですから、具体例が多いんだけど、状況で変わる。

私自身も、「世代がわりがあるわけ、お客さんの。公務員でも定年があるから。」

はやし。