林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

怨霊になるのは大変。(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

T岡八幡の殺人事件の容疑者が怨霊になるという脅迫状を残してお亡くなりになったようですが、「怨霊になるのは、天国に行く以上に大変です。」

というより、怨霊になるだけの能力があれば、世襲宮司の職にしがみつくことなく、自力で豊かな生活を送れたはずです。日本三大怨霊は、平将門神田明神)、菅原道真(天神)、崇徳上皇金比羅)ですが、平将門は東日本独立のために挙兵した大将、菅原道真は学者として右大臣まで登りつめ、崇徳上皇は政争に巻き込まれ島流し先で写経し供養のために朝廷に送りますが、朝廷が大量の写経をそのまま送り返し、ショックで崩御された気の毒なかたです。

平将門は、はねられた首が空を飛び、菅原道真にいたっては御所にピンポイントで雷を落として道真左遷の陰謀に加担した貴族を焼き殺しました。

こうした不思議な技は、生前から平将門菅原道真を守護していた神仏が起こしたもので、怨霊ではありません。怨霊として、祀られた人物、特に冤罪で死ぬことになった皇族や高位の人物が、実際に怨霊になった例はあまりありません。

怨霊になるような人なら、冤罪を仕掛けられる前に、相手を失脚させるか?あるいは、自殺せずに反乱を起こしたはずです。清々しくいい霊界に行き、失脚させた側が地獄に落ちている場合が大半なのです。

そもそも、怨霊信仰の対象になる人物は被害者です。神が世論を盛り上げ、怨霊という形で神社に祀られるようにプロデュースして、はじめて怨霊信仰が成り立つのです。人霊が大規模な災害等を起こすことは出来ないのです。ゆえに、怨霊信仰の原因になる災いは、神が起こすのです。また、神が災いを起こしてくれるほどの人物は、あっさり成仏しているのです。

人霊が、人間の世界で祟るには、ものすごい気力が必要です。しかも、継続して祟るには、自分が地獄に落ちるのを覚悟で祟る必要があり、通常の人霊がそこまで祟るエネルギーはありません。というより、そこまで祟るエネルギーがある人なら、相当、学問を極めているので、生前に学者や大宗教家になっているのです。

林雄介with,you。