林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

林雄介と一緒に勉強しませんか?論語、スタート。

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

4月1日から15日は論語の1巻から5巻までを。16日以降は、マガジンランドの「政治と宗教のしくみがよくわかる本」(林雄介著)をやります。私の本の解説は、先月の省庁のしくみのように最終日にまとめて解説することがないようにしたいと思います。

論語は、孔子の言行録です。
また、昨年の夏に一度やりましたからblogには論語の解説が載っています。しかし、また、やります。

大学、論語孟子、中庸、老子の解説は過去記事にありますから、新たに読書会に参加される方は先に過去の私の解説を読むのもいいかもしれません。

さて、論語に限らず儒教のエッセンスは誠の実践です。誠の実践とは、平たく書けば真心と思いやりを言葉と行動で具体的に行うことです。

行動が伴わない真心や思いやりは誠ではないのです。大学を先月読みましたが、誠の実践が独善的な独り善がりにならないように学問が必要になるのです。

儒教は社会規範です。かつて福沢諭吉らはこうした社会規範を軽視し実学を重視しましたが、社会規範をなくし実学を重視すると中国のような国になるのです。中国は共産党以降、古典的な学問が軽視され西洋的な利己主義で国を運営しています。そして、本当に冷たい人々が増えたのです。

実学、まあ高学歴で医者や弁護士やエンジニアや学者になると本当に利己的な冷たい人間になるのです。つまり実学偏重なのです。お金に直結する実学と社会規範の古典、両方が必要なのです。

理研のSTAP細胞騒動や小賢しいメディア戦略で大変なことになったのも理系の専門知識はあっても古典的な学問の精神修養ができていないから大局的に適切な情勢判断ができなかったのです。
儒教は統治学として国を治める学問ですし、また、個人の精神修養のための学問でもあります。何回か書いたんですが、論語の主人公孔子はある程度、未来予測ができたのです。いずれ中国という国ができた時に、あまりに我が強すぎる民族が利己主義に走らないように儒教を残したのです。

しかし、形から入る礼やしきたりが一人歩きして誠も真心も思いやりもない形式的儒教が誕生しました。それが韓国です。

茶道でも儒教でも、心を磨くための手段が作法や礼儀であり、作法や礼儀が目的化すれば本末転倒になるのです。

さて、論語は1から10までの巻、要するに章にわかれます。前回は、1日1章、10日で1冊で終わらせましたが、今回は15日かけて、前半部分の5巻をやり、来月、後半の6~10をやります。ですから、論語なら3日に1章、岩波文庫の旧版なら12ページ、文字を一回り大きくした新版でも20ページ程度ですから、1日に8~10ベージ読めば2か月で読み終わります。

しかし、1日10ページから20ベージの読書でも1月600ベージ。1年で7200ページ読むことができます。すべて、古典や世界的な名著、私の本ですから密度がビジネス書の1万倍以上濃いのです。

こうした読書を1年、10年、30年続ければ誰でも賢くなります。マラソンと同じで人生は長距離走です。また、ヒマラヤやエベレストを亀やカタツムリが登るのにも似ています。カタツムリや亀がどんなに急いでもたかがしれているのです。しかし、ウサギやチーターが全力疾走しても途中で力尽きエベレストやヒマラヤには登れないのです。

チーターは平均時速120キロと言われていますが、実際には5分以上走れませんから、チーターが1時間に進める距離は10キロもないのです。瞬発力があるだけだから。

若い方も参加者に増えましたが、焦るから続かないのです。1冊、10冊ならハイペースで読めますが、死ぬまでやるんですよ。年老いて寝たきりになったら寝足りきりなったままやるんですよ。
人間には生まれつきの能力差があります。天才といいますが、本当は天才なんかいないんです。
前世から持ち越した潜在能力が開花するだけなんです。釈迦も孔子も皆さんもスタートラインは同じだったんです。アインシュタインも。モーツァルトもスタートラインは同じ。積み重ねで差がついたんです。潜在能力の開発といいますが、潜在能力なんか本人が前世までに磨いた分しかないし、もしずば抜けた前世なら潜在能力が開花するように人生はできているから、結局、地道な努力を明るく前向きに続けるしかないのです。

さて、論語の読み方ですが、大学と同じです。書き下し文がありますから、学びて時にこれを習う、→現代語の順番に読んでいってください。

論語は、簡単そうに書いてあるところに深遠な真理が書いてあり、意味深なところはあまり意味がない部分も多い。簡単そうに見える古典ほど難しいと考えてください。

学んで時に習う、人知らずしてうらみず。中学で習ったはずですが、これ論語のエッセンスです。

個別で解説しますが、人知らずしてうらみずは何通りも解釈でき、何通りも意味があるのです。論語を読んで地道に勉強しても、利己主義の実学重視の人間の方が華々しくみえるから、結局、地道な精神修養が途中で馬鹿馬鹿しくなるという意味もあるんですよ。他人は理解してくれないと孔子が明言しているんだから、他人の評価なんか無視して自分との精神修養の戦いを一生続けなさいよと。他人をみたら、理研のSTAP細胞になるんですよ。大局的な情勢判断を誤るんです。

晩年か死んでから、利己主義の人間は後悔するんですよ。後悔したって、若いときにやりたい放題やっているから、晩年に巻き返すのは難しいんです。

利己主義の人間は客観的に情勢判断ができないから失敗する。私がよく使う、みんな幸せというのは、自分も周囲も幸せであると。そうすれば、むんな幸せになれるんですよ。しかし、模範ケースがないとどう行動するか?どう考えるか?が理解できないから、古典を読んで考え方を学び、実践すると。

論語は1巻を3日、15日かけて5巻まで書き下し、現代文で読んでください。出版社はどこのものでも構いません。

私は付箋紙をはって目次がわりにしていますから、持ち歩いて5分単位で読むことができます。PCを起動させる空白時間に半ページとか数行読めます。数行ずつ読んでいけばよいのです。まとめてなんか働いている皆さんが読めませんよ。

では、論語、スタートです。ちなみにあと1時間弱ですが、livedoorblogで、林雄介だけどなんか質問ある?をやっています。いまのところ質問はないようですが。

林雄介with,you。

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あなたも凄いカリスマ性が身につき世の中のカラクリがわかる日本図書館協会選定図書の「政治と宗教のしくみがよくわかる本」マガジンランド

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