林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

ドイツのハンバーグは不味い。フランスはボジョレー・ヌーボーを売る(*^_^*)

いつもありがとうございます。林雄介です。(*^_^*)

味に一番うるさいというか、教条主義の国がドイツ。フランスや英国より頑固ですよ。

一番、いい加減なのが日本とフランス。

ドイツは、ハンバーグに牛肉しか使わない。それがハンバーグだから。豚肉を入れて合挽きにした方が美味しいんだけど、ハンバーグは牛肉だけ。ビールは混ぜ物禁止。

味より先に、ハンバーグとはこういうものだという理屈があって、絶対に変えない。しかし、工業製品を作らせたら、設計図通りに作るから、品質の安定性は欧州一です。

英国と日本は、美味しければいいじゃんとレシピを改造する。ただし、英国は実利的に美食の追究をしないと決めたので、美味しくないんです。食事が美食しいのは、欧州はカトリック文化のところ。ドイツも英国も、プロテスタント。フランスやイタリアはカトリックプロテスタントは禁欲主義だから、美食は求めない。

英国は、朝御飯にパンと卵焼き2個以上の美食は無駄と判断したんですよ(20世紀初頭に労働者階級が朝食で卵を食べれたのは英国だけ。)

美食や文化を過度に追究すると経済力が低下するから、英国は美食の追究はやらないと国レベルで決めたから、不味いんです。産業革命以降に、経済の効率性重視でいくか?文化追究でいくか?転換期があったんですが、経済の効率性重視に決めたんですよ。

日本は、キリスト教のそういう制約がなかったから、洋食とか改造しちゃえばという流れの中で、食事も経済も向上させたんです。日本文化の本質は、良いものは取り入れて、悪いものは排除する。一回は取り入れて、悪かったら、日本文化には入れないというのが日本文化。

フランスは、ボジョレー・ヌーボーが英国の海運業の競争で、賭けとしてボジョレー・ヌーボーの運搬競争をはじめて、日本や中国にボジョレー・ヌーボーが広まった時に、売れるなら、ボジョレー・ヌーボーの畑を増やそうと増やしましたから、あそこは世界の京都。お金になるなら、文化より金にする。もしも、ドイツや英国なら、ボジョレー・ヌーボーの増産はやらなかったと思いますよ。

林雄介with,you。