いつもありがとうございます。林雄介です。
震災復興国債を日銀に引き受けさせることには、絶対に反対です。
震災復興国債だけの日銀引き受けならそれほど問題はありません。
一回、例外を作れば日銀引き受けが恒常化する。日銀引き受け推進派が考えているほど、日本人は賢くない。
国債も昭和４０年代に特例国債を発行してなし崩し的に発行し続けた。
日銀引き受けも、１回特例を作ればなし崩し的に日銀引き受けが行われる。日銀引き受けは副作用の強い劇薬です。名医がいれば劇薬も薬になります。高橋是清は命懸けで、財政運営をやって、本当に射殺されました。
今の政界のメンバーで日銀引き受けという劇薬を使える名医がいるとは思えません。民主党に命を預けたいというのが民意なら、日銀引き受けはやってもいい。日銀引き受けは、失敗したら、超インフレがおきます。副作用を国民が理解した上で、政府に命を預ける気があるなら日銀引き受けをしたらいい。
劇薬だから、副作用の説明がいる。その上で、民意として副作用を受け入れても日銀引き受けをやるということなら、それも一つの選択肢です。震災のどさくさに紛れてやったらダメです。インフレターゲット論と同じくらい危険です。
インフレターゲット論も日銀引き受けもケインズ政策も使いこなせれば、有用な経済政策です。しかし、私は使いこなせなかったときのリスクが高すぎるからやめろと言っているのです。
高橋洋一先生の逸話として、４００万円の株券が紙切れになるのを知っていてインサイダーにならないように売らなかったというものがあります。しかし、売っちゃって逮捕される人もいます。高橋洋一先生並みに全ての日本人がインテリジェンスがあれば、インフレターゲットも可能でしょう。しかし、実際はそうではない。
林雄介ｗｉｔｈ，ｙｏｕ。
「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」（日本文芸社）、「この通りにすれば受験にうかる」（たちばな出版）
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