林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

実践的武士道と観念的武士道。

いつもありがとうございます。林雄介です。

徳川家康は実践的武士道の実践者として、観念的武士道を作った。観念的武士道というのは赤穂浪士新撰組西南戦争西郷隆盛のような人たち。実践的武士道というのは、明治維新薩長小栗上野介大久保利通五稜郭で戦った土方歳三みたいな人たち。西郷隆盛は、実践的武士道から観念的武士道であえて死に、土方歳三は観念的武士道から実践的武士道に移行した人。

実践的武士道というのは、モラルはないし、合理主義の追求。観念的武士道というのはモラルと理念の追求のみ。

戦国時代は観念的武士道の人たちは淘汰されるから実践的武士道の人間しか生き残っていない。あと、戦国大名は行政経営力がいるから、山之内一豊〔功名が辻〕には領地経営力がないから、豊臣秀吉も領地を与えなかったのだと思う。司馬遼太郎作品から感じる結論は、「世襲はダメ」ということ。
土佐藩では藩祖のことはトップシークレットかもしれない。戦乱の世が終わったから、凡人でも大名をやれるでしょうというのが土佐藩を貰えた理由だから。

前田利家柴田勝家は民政力が高いから領土経営ができた。
功名が辻を読むと、無能な人がラッキーで大名になって、その無能な人の家臣団が上士とかいって幕末に威張っていると。

岩崎弥太郎三井高利藤原氏も成り上がりなんですよ。

ついでに、書いておくと天皇親政は日本が危ないときだけです。明治天皇は日本が列強の植民地にされかかったから前面に出ただけ。神武天皇は、数千人規模で高天原から降りてきた時の話。神武天皇は、正真正銘の日本人で、天照大御神も日本発祥の神。ただし、今の日本人が様々な民族の血が混じっているのも事実。

林雄介with,you。

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