林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

つくば市は正気か?

いつもありがとうございます。林雄介です。

つくば市が、福島からの転居者に放射能検査を義務化しようとしましたが、「正気か?」

つくば市は、学園都市として多くの省庁の研究所がある場所で、市長は医師です。ただ、市議会が左寄りに感じます。

つくば市が、放射能検査を福島からの転居者に行えば全自治体に伝播します。つくば市の職員を福島原発の対処に公権力で当たらせる必要があります。研究所の職員は、国が雇用している独立行政法人の職員ですから、つくばの研究所の人間を投入しても信用されないでしょう。

もし、つくば市が研究都市として放射能検査を行うことを望んでいるのなら、本当に危ないし、科学的根拠がないのなら、つくば市に対する国の補助金をすべて凍結すべきです。

他の自治体なら過剰反応ですみますが、国の研究所はほとんどがつくば市にあります。人口比率で博士号取得率が日本一高い自治体です。

風評被害ですまない。つくば市が、国の研究所を一手に抱えた自治体として、真剣に福島からの転居者に放射能検査が必要と考えるのなら、福島原発の政府の対応が間違っている可能性すらある。

福島原発からの避難者を自治体で受け入れるなら、つくばの公務員宿舎や研究所や筑波大学に受け入れたらいい。

つくばは土地も広い。
もっとも科学的であるべきつくば市の対応は、科学的根拠があるなら政府は意見を聞くべきです。科学的根拠がないなら、つくばが研究都市の機能を果たしていないのだから、自治権をなくし、つくば市は国の直轄の研究都市にすべきです。
林雄介。

「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)