林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

あえて、JTを擁護する理由、(=^▽^=)、善悪二元論の危険性。

いつもありがとうございます。林雄介です。o(^▽^)o

お盆休みあけですね、こんにちは。

まず、JT〔日本タバコ産業〕について、散歩中に浮かんできたことがあるので記事にします。ご存知のように、盟友の松沢成文前神奈川県知事は受動喫煙防止条例を制定し、それに対してJTの会社ぐるみのヤラセ反対が神奈川県に相次ぎました。しかし、私は喫煙に関しては何度も書きましたが、中立の立場をとっています。松沢知事とは学問立国の実現のために連携が必要なのです。受動喫煙防止等は民意に従いたいと思います。私には体の健康より、頭と心の健康の方が大切なのです。

さて、現在、東日本大震災の復興財源として政府が保有するJT株の売却が検討されています。JT株売却のJTのデメリットは、政府が株主でなくなれば、「タバコ」は保護する必要がなくなるということです。今まで、JTは政府関連企業として政府の収入になってきました。しかし、その比率が低下すれば、JTはただの民間企業です。JT株を過半数、財務大臣が保有し旧自治省とのコネでJTは国から守られていたのです。完全な民営化とは、国が守ってくれなくなるということです。だから、天下りをなくせなかったのです。天下りを受け入れたい企業はたくさんあるのです。需要があるから天下りできたのです。

次に、小泉純一郎さんが郵便局を悪者にしたように、善悪二元論の政治は水戸黄門のようにわかりやすく人気がでるのです。しかし、実際の世の中は善と悪の両方で成り立っていて善悪でわけることはできないのです。

JTは、政府が株主でなくなった後に、第二の郵便局にされる恐れがあります。タバコ害悪論で、株売却後にJTは徹底的にバッシングされるような気がします。こうした善悪二元論の政治は大変、危険です。もちろん、JT自体がタバコ産業から撤退できるように医薬品や飲料水等様々な業種に多角経営化しています。私はある特定の業種をバッシングして人気とりをする政治は危険だと確信しています。

林雄介with,you。

日本図書館協会選定図書、全国学図書館協議会選定図書、多数の林雄介の学問と知恵をスキルアップさせる健全図書。↓。
「図解雑学・よくわかる政治のしくみ」「図解雑学・よくわかる省庁のしくみ」〔ナツメ社〕、「絶対わかる法令・条例実務入門」「絶対スキルアップする公務員の勉強法」「公務員の教科書〔算数・数学編〕」、「ニッポンの農業」〔ぎょうせい〕、「霞ヶ関の掟・官僚の舞台裏」(日本文芸社)、「この通りにすれば受験にうかる」(たちばな出版)他多数。