いつもありがとうございます。元官僚で開運アドバイザーな作家の林雄介です。(=^▽^=)
モーゼ出エジプト。エジプトで迫害されるようになったユダヤ人は、モーゼに率いられ、エジプトを脱出します。
モーゼ「船を用意しました。これだけの船があれば、皆さんはエジプトから脱出できます。」
モーゼがユダヤ人たちに告げた瞬間、天から雷が降り、数十隻の船を焼き尽くし沈めた。
モーゼ「神よ、あなたは私達にエジプトから逃れるなと仰るのですか？」
ヤーベ「あっちに海が割れている場所があるから、そこからエジプトを脱出しなさい。」
モーゼは、いつものことに達観した口調で答える。
モーゼ「神よ、あなたの仰るように海を割ってエジプトから脱出しましょう。船を用意しましたが…」
モーゼとユダヤ人を渋々追ってきたエジプト人の兵士達は、海が割れているのを見ると困憊した顔の中隊長が言った。
中隊長「将軍閣下、モーゼは奇跡の人です。これ以上、兵士を犠牲にできません、引き返しましょう。」
将軍は頷く。
将軍「ヤーベの陰湿な嫌がらせで、エジプトはおおいに疲弊した。これ以上、彼らに構うべきではない。」
モーゼは、エジプト人の兵士達に叫んだ。
モーゼ「危ないから逃げて下さい。」
エジプト人兵士達は、逃げようとして何人かが海の割れ目に落ちた。
ヤーベは、ユダヤ人たちが逃げきると、海を閉じた。何人かのエジプト人兵士が気の毒にも巻き込まれた。
モーゼ「あなたの排他的なやり方には、私は賛同しかねます。」
ヤーベ「まあ、中東の地域特性があるから。あと、十戎というのがあってね。十戎。これは最高の神との契約。いるよね？」
モーゼはあきらめたようにヤーベに語りかける。
モーゼ「ありがたく頂戴します。」
モーゼは、シナイ山に篭もる前にユダヤ人たちに語りかける。
モーゼ「ああいう性格の方だから、私がシナイ山から戻ってくるまで、何もしないように。特に、エジプトの土着神を祭ったりしないように。なにされるかわからないから。」
モーゼがシナイ山で、ヤーベに足止めをされている間に、ユダヤ人たちは、いつもの風習で、エジプトの神々の像を作りお祀りした。ちょうどそこにモーゼが十戎を携え帰ってきた。
モーゼは、ユダヤ人たちに怒鳴った。
モーゼ「だから、ヤーベが何するかわからないからやめろと言っただろうが。」
ヤーベ「私は、絶対神。なぜ、お前たちはエジプトの神々を祭るのか？」
モーゼ「数百年、エジプトに住めばエジプトの風習に馴染みます。土着神信仰が産まれても当たり前です。いちいち怒るのは寛容性と忍耐力にかけると思います。」
ヤーベ「私は、絶対神」
モーゼ「とりあえず、偶像を壊したら気がすみますか？」
ヤーベ「私以外の神々を崇めたものは死ななければいけない。」
モーゼ「いや、あなたがヨセフの時代にユダヤ人をエジプトに移住させたんですよ。数百年たっていきなり出てきて、エジプトから脱出して約束の地にいけと言うのはおかしい。あなた絶対神なんでしょう？ヨセフの時代にイスラエルを作るべきでしたよね？違います？いや、もう別に無理に守護してくれなくていいです。エジプトからなんか土地神を連れてきますから。」
ヤーベ「では、私と神の民としての契約を」
モーゼ「だから、契約しなくていいですよ。出エジプトでわかりましたが、あなたのやり方はアクティブすぎる。どうせ、ユダヤ人に苦難の道を与えるつもりですよね？。ユダヤ人が不幸になる。丁重にお引き取り願いたい。」
ヤーベ「長期的には、ユダヤ人に繁栄を約束できる。短期間で民族全体が変わるのは難しい。」
モーゼ「私の死後、ユダヤ人に無理難題を押しつけないと確約して下さい。あと約束を破ったら、神止めますね？」
ヤーベ「できる限り前向きに善処したいと」
モーゼ「だったら、イスラエル以外にいくらでも土地がありますから、そこで国作りします。エジプトから脱出させてくださってありがとうございます。お疲れ様でした。気をつけてお帰り下さい。」
ヤーベ「私は、あなた方の唯一の守護神である」
モーゼ「エジプトにも他の土地にも土着神がいますから、無理に守っていただく必要はありませんよ。」
ヤーベ「…」
林雄介ｗｉｔｈ，ｙｏｕ。
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