林雄介のブログ!(はてな)

作家の林雄介。元農林水産省のキャリア官僚。政治評論家。

桐生市の東日本大震災がれき処理について、議員除名の庭山由紀市議会議員。

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いつもありがとうございます。元官僚で作家の林雄介です。o(^▽^)o

群馬県桐生市で、除名懲罰動議がおそらく可決されるであろう庭山由紀議員の除名には、個人的に反対します。解職するならリコールすべきです。

ただし、庭山議員の言動については賛同できませんので、理由を書きます。まず、庭山議員は桐生市での東日本大震災がれき処理について、わざわざ被災地の宮古市長に抗議状を送付しています。

東日本大震災の広域がれき処理は、自治体の政策ではなく国の政策です。宮古市長に抗議すべきものではありません。これは、議会民主主義に基づき選ばれた内閣が決めたことです。庭山議員の除名は議会民主主義に反するので反対しているのです。同じ理由でがれき処理も議会民主主義で決まったことです。

次に東京都はがれき処理を受け入れています。日本の地方自治体は相互扶助と均等な発展を原則に地方交付税交付金や国庫補助金制度が確立しています。東京都は地方交付税の不交付団体です。地方交付税交付金等は東京都等のお金を地方に分配する制度です。
もちろん、放射能に対する科学的な安全性の保障は必要です。説明責任も国にあります。しかし、感情論的にがれき処理に反対ということであれば、マイナスのものは受け入れないという地域のエゴでしかありません。もちろん、がれき処理受け入れ拒否の選択肢は自治体にあると思います。しかし、ならばプラスの分配である地方交付税交付金等の国の補助金を拒否し自主財源で自治体を運営し、今後、震災時には自衛隊、警視庁、東京消防庁等の他の自治体や国の災害救助を拒むむねの議会決議をすべきです。プラスもマイナスも受け入れることを大前提に地方自治制度ができているのです。この点を無視すべきではありません。

林雄介with,you。

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